食べ物と私

食べます。

苦しみゼロのチーズパスタ

久々に文庫本を手に取る。

ベッドサイドに並んだ本達。全部未読のものだ。

積読という文化に馴染んでしまったのは一体何時ごろからだっただろう。

 

読めそうだな、と思ったちょっと薄めの小説、『火花』。

 

孤独を感じた。とても寂しい小説だった。

創作者に通ずるところがあるからだろうか、胃が痛くなるほど苦しくなった。

 

陳腐な言葉で言えば、やり遂げる上での試練、みたいなものが淡々と書かれていたように思う。

 

読んでいるうちにお腹が空いていたことに気がつく。

ベッドから起き上がり、適当に湯を沸かした。

 

こういう時にすぐ食べられるものは便利だ。

目玉焼きを作り、パスタを茹で、スープを温める。

茹で上がったパスタに無印良品のパスタの素を和える。仕送りでもらったものだ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220616083209j:image

 

お腹が空いている時、パスタをいつもたくさん茹でてしまう。何度も間違える。

今日も心なしか大飯パスタを一口。

濃厚なクリームがとろりと口の中で広がる。色々なチーズの混ざったソース。

卵を乗っけたのは正解だった。味わいがよりマイルドになった。

 

『火花』はやり遂げる小説だった。

主人公は、節々で試練に向き合っていた。

好きでやっていることだから。でも趣味じゃなくて、仕事だから。

 

私は仕事を知らない。

それに、何かをやり切る覚悟が私にあるかと言われれば、ない。

だってそもそも生まれたことを恨んでいる部類の人間なのだ。

死という逃げ道があるなんて根底から変えないと、どうにも覚悟なんか決まらない。

 

けれど、何かをやり切るには、それも好きなことで生きようとするなら、覚悟が必要だと、どの本にも書いてあるしみんな言ってる。

 

そうなのだろうか。本当にそうなのだろうか。

 

好きなことをやると決めたなら、批評は全部受け止めなければならないものなのだろうか。

好きなことをやっているから、多少の苦しみは我慢しなければならないのだろうか。

 

私は、別にそれは絶対条件じゃないと思うんだけど。

 

甘い、そういう考えで足を踏み入れてもらっては困る。

そんなことを言われてしまうかもしれないけど、私は好きなことをやって、なおかつ楽に生きていきたい。

そもそも好きを極めようとする生き方が、私にとっては楽だから選んでいる。選ぼうと思った。

 

だから、これ以上苦しみたくはないと思ってしまうのは、それは我儘なのだろうか。

 

空のお皿を持って立ち上がる。

やはり小説は心を動かしてくれる。

また気力があれば、ベッドサイドの本達を減らしていきたい。

試みにシロノワール

「気にしないでいいんです、人の物差しで測ったって、結局は全員死にますから、意味なんて無いんです」

「目の前のことだけ考えればいいですよ、お茶碗洗うとか」

「他人が高く見えますけどね、道のりを楽しめばいいんです」

 

そんなことを言われた午前中。

2週間に一回通っているあそこの主の声は聴き取りずらい。

けどちょっと狸に似ているその人の言葉はいつも優しい。

 

誰かを崇拝しすぎるのはやめた方がいいという言葉はスナフキンのもの。

仕事上の常套句なのだろうが、それでも気が楽になるのは確かだ。

 

せっかく早起きをしたのでパソコンを持ってコメダ珈琲店に向かう。

目の前の出来ること。今日はある試みを頑張ろうと思っていた。

 

ぎりぎりモーニングに間に合って、卵ペーストを乗せたトーストを頬張りながら、大きな銀のカップでアイスコーヒーを飲む。

 

人の少ない朝。

ブルーライトカットの眼鏡をかけて、パソコンの電源を入れた。

 

挑戦したいこと、というのは一次創作である。

最近は推しばかり書いていたから、ちょっとここいらで自分の話を書いてみようと思ったのだ。

下書きは出来ているから、文を肉付けしていく。

 

自分の話を書くのは、想像以上に削られるものがある。

どの投稿サイトでも何人の人が閲覧したか分かるからだと思う。

以前狂ったように書いていた連載形式の小説は、閲覧数0が続くうちにやめてしまった。

7万字の下書きは今も消せないまま、下書きとして残っている。

 

2時間くらい作業して、疲れてきたので呼び出しボタンを押す。

コメダに来たのは、ちょっと食べたいものもあったからなのだ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220615150339j:image

 

シロノワール、和香。

見た目からしてどっしりと甘そうで、とてもとても美味しそうだ。

 

切れ目が分からなくて四苦八苦しながらも一口サイズに切り分けて、口に運ぶ。

大豆の味に、黒ゴマの風味。上品な甘さに冷たいソフトクリームが心地いい。

 

ぱくぱく食べ進めつつ、佳境に入った小説を考える。

この話は短編だ。書きたいものが伝わっているのかはちょっと分からない。

でも、二次創作を知ってしまった今、私は色々なことを気にしてしまう癖が出来たから、とりあえず完成させて、UPする。

これが私の今やるべきことだ。

 

甘いご褒美を食べ終わり、作業を再開させる。

閲覧を気にしないとはいえ、これが完成した暁には恥ずかしげもなく、持ちうるアカウント全部に掲載しようと思っている。

 

基本的に私のために書いている小説だが、評価はさておき誰かに届けたいと思って書いていることもまたしかり。

 

というわけでここにも最後、記しておく。

 

zenryoku-shohi-souko.hatenadiary.com

 

いつか放置した7万字の小説の続きを書いてあげたいな、なんて。

 

両面焼きの承認欲求

よく眠れなかった朝。

オーブントースターにパンをセットしてベーコンと卵を焼く。

ベーコンが先にいい塩梅になってしまったので、卵は両面焼きで。

 

頭がぼうっとする。寝不足のせいだ。分かっている。

 

昨日、イベントが終わった。

すなわち、小説が世に出た。

 

私がこの界隈で二次創作を始めたのは、そんなにまだ作品が上がっていなかったからだった。

 

誰も作らないなら私が作らないと、私が読めない。

 

そんな私主語で始めた二次創作が、今はちょっと色々な人に読んでもらえていて。

嬉しい反面、何だか少し焦ってしまうのも事実だ。

 

焼き上がったパンの上にベーコン目玉焼きを乗せる。完成。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220614101226j:image

 

不恰好なトースト。ハウルもガッカリかもしれない。

ベーコンと卵が落ちないよう、そっと食べる。

塩気が丁度良くお腹を満たしていく。

 

変な焦り。元々感じなくてもいい焦り。

つまりは承認欲求だ。

 

そんなものに振り回される私は死ぬほど下らないし、死ぬほどダサい。

頭では分かってはいるのだが、何度も何度もいいねの数を見に行ってしまう。

コメントが来ていないか見に行ってしまう。

何度も何度も画面を引っ張って更新を繰り返す。

 

膨れ上がる承認欲求はどうすればいいのだろう。

醜いと分かっていてもどうにもならない。

 

前に読んでいた漫画、『ドメスティックな彼女』。

いわゆる男性向け漫画で、私はイライラしっぱなしだったけど、ひとつだけ印象に残っているシーン。

確か主人公の隣人が、お金が足りなくて夜、働こうとする女の子にどっさりと札束を渡しながら言った台詞。

 

金はいくらあっても足りない、底なしに欲しくなる。

 

承認欲求も同じだ。

最初は何もなくて良かったのに、いいね一つが嬉しくなり、コメントが嬉しくなり、いいねとコメントなしでは満足できなくなる。しかも一つじゃ足りなくて。

 

いつまで経っても足りることなんてない。

足りることなんてないのに、ずっとずっと欲しくなってしまう。

だっていいねがもらえた時は言いようのない幸福感に包まれる。コメントなんて、舞い上がってしまうほど。

よくない循環だと思う。

まるで中毒だし、実際この欲求のおかげで私は無事スマホ中毒だ。

 

多分、自分の書いたものを誇っているからこそ出てくる感情なのはそうなのだろう。

いいものを書いたから見て欲しい。

自然な感情ではあるのかもしれない。

 

誇ることは別に悪いとは思わないのだが、この底なしの承認欲求だけはどうにかしたい。

じゃないといつか、本当に殺されてしまいそうで。

 

醜い私は嫌いだ。醜い感情も。

 

トーストを食べ終わる。お皿は空っぽだった。

 

 

楽しさの後、オムライス

イベントがあった。

といってもweb上のものだが。

私は前々から書き連ねていた七万字の小説を展示する形で、初めてサークルを持たせてもらった。

 

楽しかった。本当に本当に楽しかった。

色々な人が色々な形で色々なものを誇っていて、とてもとても素敵な空間だった。

 

それに、私も沢山の言葉を貰った。

言葉を貰って、嬉しくて仕方なくなった。

 

余韻の残る中、昼間に作っていたケチャップライスに卵二つ分を使った、とろとろの布団をかぶせる。

しかし、どうもトロトロすぎたのか上手く纏まらなかった。

珍しくスープも作っているから、今日は何だかちゃんとした食卓だ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220613112847j:image

 

卵の裂け目はケチャップで隠した。

しかし、オムライスの卵はトロトロであればあるほどいいという法則があるので実質成功だ。

なお、卵が硬ければ硬いほどいいのは卵サラダを作る時だけ。

 

一口食べれば、ほんのり甘い卵と、チキンの代わりにツナで作ったケチャップライスがとろりと液体のように口に入ってくる。

コンソメスープもベーコンの味が効いていて美味しい。

 

小説。二次創作。

 

纏まりきらなくて、いつも長くなってしまうけど、すごいすごいと言われる。

普段の友達にこの活動のことを話す時も、すごい、と。

 

嬉しい反面、違うと叫びたくもなる。

 

私は現実逃避をしているだけだ。

やれる範囲のことをやって、ろくに勉強もしないで、書きたいものだけを書いて。

それで、何かをやった気になっている。

 

いくら楽しくたって、褒められたって、私は好きなこと以外していない。

人生それでいいと思うのに、何だか酷く悪いことをしているような感覚。

後ろめたい。顔も知らない誰かから指をさされているような。

 

今日が楽しかった反面、そんなことを思ってしまって苦しくなる。

私がこんなに楽しんでいいのだろうか。

何もやっていない私が、こんなに嬉しい思いをしていいのだろうか。

 

苦しみなんかない方がいいのに、逃げを咎める自分がいる。

とてもやりずらい。

 

もちろん、自分が書いたものは好きだ。

でも私が生み出したものは、所詮副産物でしかない。

いつかは現実に戻っていかなければならなくて。

 

それでも溺れてしまう。

好きなものを書くことに、浴びせられる嬉しい声に。

 

抜け出す必要があると思う。

書くことをやめるという意味じゃなくて、違うことを始めなければと。

 

しかし、そう考えた途端、私はなぜか臆病になってしまうから。

 

たった数分で空っぽになってしまったお皿を眺める。

楽しかったのに、ちょっと辛い。

特別と特別

全ての準備を整えて待機する。

待ちに待った今日。もう業務は残っていない。

トラブルによって1時間押してしまっているが、その間ももうずっとドキドキしっぱなしだ。

 

今日、推しのライブがある。

 

とはいえ、私の推しは画面の中の人なので、当然ライブも画面の中で。

そこまで意識の高いオタクではないのですっぴん、化粧もせず、ジャージのままヘッドフォンをつけてスマホを見つめる。

推しと出会って一年半。初めてのライブだった。

 

現場の空気は味わえないが、このライブの良いところは人目もはばからず声を出せることだ。

部屋の照明を完全に落とし、画面に向かって叫び続けること1時間。

 

結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。

想像以上。キャラクターが生きていた。あれは絶対に実在していた。だって目が合った。というか歌が上手い。

 

興奮冷めやらぬまま、一旦浴びた情報を処理しようとシャワーを浴びる。

流れるように進んでいくライブ。4人だったり5人だったりするせいで推ししか目で追えない。しかも衝撃で見た側から忘れてしまう。

 

風呂場から出ても放心状態のまま、おもむろに冷蔵庫からソーセージを取り出す。

フライパンで焼く。

 

続けざまに瓶ビールと、この前買った栓抜きを持ち出す。

 

ライブが終わった後、一人で打ち上げをしようと決めていた。

一人パーティーだ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220613113836j:image

 

ドイツのビールということで安直にもソーセージを添えている。

パリっとした触感に、ふわりと香るレモンとハーブ。

このソーセージが私は一番好きなのだ。

ビールは注いでみると黒ビールだった。

独特な苦みを持ちつつ、やはりどこか軽い。ごくごくと飲めてしまう。

 

これまで生きてきた中で、人並みにライブは行ったことがある。

最初は両親に連れられたドリカム。次に好きないきものがかりと、セカオワ、米津玄師。

どれもこれも楽しい思い出だ。

インドアの私でも、ライブとなればそれなりにテンションは上がるし、人ごみもまあ我慢できる。

つまり、それ程にライブは特別ということだ。

 

今回は初めて二次元のライブに参加したが、本当に、本当に夢のような時間だった。

やはり画面越し、距離は感じるものの、私が思ったよりライブで。

私達とキャラクターが触れ合えることというよりは、キャラクターがその場で考えて喋っている、踊っていることに感動を覚えた。

 

推しは私にとって特別で、その特別が開催する、特別なライブ。

それはもう供給過多だ。

 

幸いスクリーンショットはOKとなっていたため、写真フォルダを見返す。

間違いなく今年の写真をゆうゆうと埋め尽くすスポットライトの色を見て、私は苦笑しながらまたアルコールを傾けるのだった。

 

 

 

 

あの頃とマックシェイク

昼過ぎに業務を無理やり終わらせる。

向かったのは100均。排水溝掃除のためのぬめりとりと、栓抜きを買う。

 

店を出て、ちょっと目に入るMの文字。

今回のお目当てはこっちだったりする。

 

550円に値下げされているビッグマックのセット。

これに20円プラスして、飲み物をシェイクのМサイズにしてもらう。

昨日から広告で何度か見ていた、カルピス味のシェイク。

これが飲みたかったのだ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220611092439j:image

 

4年ぶりのリニューアルらしい。

実は4年前も、私はこのシェイクを飲んでいた。

美味しかったのを覚えていたから、今年も飲んでみようと思ったのだ。

 

当時は、大学生だった。

そしてこのカルピス味のマックシェイクを気に入っていた子がもう一人いたことを、私は覚えている。

 

その子の話に入る前に、多分、これを読んでくれている友人Iに。

もしかしたら、これから先はちょっと読まない方がいいのかもしれない。

嫌な気分にさせてしまうかもしれないから。

 

その子とは大学の一回生から一緒に行動するようになった。

ショートカットが印象的の、綺麗な子だった。

私はその子のことが大好きだった。

 

ちょっと引っ込み思案な所があった子だった。それと、考え込みやすい子だった。

だからちょっと輪から外れたり、だんまりになったり。

そういうことが多かった。だから、声を掛けていた。

これは私のエゴなんだろうけど、やっぱり集団の中で誰かがずっと喋らないのは、ちょっと気になってしまうから。

 

でも、ある時、その子のそんな性格が顕著に出た時があった。

そこでちょっと、私の中で何かがちょっと切れてしまったのだ。

 

あーあ。

何で私がこんなに振り回されてるんだろう。

振り回されなきゃいけないんだろう。

 

そんな気持ちが湧いてきたから、もうその気持ちを見て見ぬふりすることは出来なかった。

 

その一件以来、私はその子に対して気を使うことを辞めた。

無視するとか、そういうことじゃない。

けれど、例えば何も話していないその子に、話を振ることを辞めた。

例えば一緒に帰りたそうにしているけど、誘うのを辞めた。

完全にこちらが受け身になって、思考を止めた。

 

嫌いになったわけではない。ただ、意図的に意識を減らした。

 

多分、間違えたのだと思った。

人との距離には丁度いいものがあるのに、私はその子との距離を詰めすぎてしまった。

その子は悪くないと心から思っている。だって気持ちの理解はできるのだから。

これは単なる私の自爆だった。

 

周りの皆は気が付いていたのだろうか。気がついていたのかもしれない。

でも、少なくともその子は私の変化に気が付いていた。

けれど、私は何も言わなかった。

 

マックシェイクを一口飲む。

何だか、前より酸味が減ったように思えた。

あの頃の味は、きっともう戻らない。

未来とトースト

将来の話をして死にたくなる。

 

業務が終わり、家に帰った。また昼ごはんを微妙に食べ損ねてしまった腹がぐるると鳴る。

仕方なしに、オーブントースターを準備。

 

今日、業務の中で上の人と話すことがあった。

その人は穏やかな人だと思う。でも臆病で、その臆病さを分かっている人だ。

私がそんなこと言える立場ではないのだけれど。

 

その人は今の私達を呑み込んでいる状況をよく思っていないようで。

何かが納得いかなかったのか、その人はそのことについて語り始めた。

 

曰く、やはり私達は忙しすぎるらしい。

もう少しのんびり、何をやっているか実感しながら生きていく方がいいのではないかと。

 

私もそう思う。

皆はなぜか向上心を持ちすぎなのだ。

もうちょっとサボったり遊んだりして、気ままに生きればいいのに。

 

そんなことを言ってみると、突然

 

「ええ、これからどうすんの?」

 

話が急カーブしてきてびっくりした。

いやいや、さっきゆっくりでいいって言ってたじゃん。あんた。

 

なーんてことは言えずにちょっと苦笑いをこぼす。

多分目からハイライトは消えていた。

 

「どうするんでしょうね」

 

他人事のようにそう呟く。

他人事であればどれだけ良かったか。

 

私の大好きな小説に、森絵都さんの『カラフル』という作品がある。

そこの考え方でいくと、自分じゃない誰かの体を借りていると思えば、人生は少し楽になるらしいが。

なかなかそう上手く洗脳されてはくれない。

 

チーズを乗っけて焼き上がったトースト、その上にこの前作ったトマトとツナを乗せる。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220611093626j:image

 

バランスの悪いトーストの出来上がり。

どうにか平行を保ちながら、パクリとトーストにかぶりつく。

甘いトマトとチーズ、ツナがよく合う。

よく合うけど、やはりぼたりとトマトが皿に落っこちた。

でも、美味しいなと思う。

 

向上心のあるあの人達は、こういうご飯って食べるのかな、とふと思ったりもする。

命の一滴を全部活字に注いで、残りの活力は接待に注いで。

 

ちゃんと自分のご飯を食べているのだろうか。

ちゃんと自分のことが見えているのだろうか。

 

将来の話をして死にたくなる。

やっぱりどう考えても私はこの先、生きていけないような気がするし、だからといってどうすればいいのかも分からない。

 

でも、それでも生きていかなきゃいけないのなら、私はずっと自分のご飯を美味しく食べていたい。

ちゃんと自分のことを見ていたい。

 

そのためにはのんびりすることが必要不可欠なのだけど。

 

落ちたトマトも食べてしまう。

まだ寿命はこない。