最近は朝ごはん続きの投稿だなーなんて思いつつ、今日も目玉焼きチーズトーストを食べている。だって載せるものがないのだ。
そう、夕飯をサボっている。
数日前と代わり映えもしないので、今日の主役はコーヒーに譲ろうと思う。
ブラックコーヒーを飲めるようになったきっかけは半ば無理やりだったと思う。
要領の悪い私は睡眠時間を削らなければ中学校の勉強について行くことが出来ず、睡魔と戦うために黒い液体に手を出した(今だったらエナジードリンクになるのだろうが)。
その頃から特に味に対して頓着がなかった私。
特に美味しいとも思わないし苦いなーとは思ったが、それだけで飲めない味ではなかった。
こうして私の飲み物の選択肢は広がったのだった。
『珈琲いかがでしょう』『東京喰種』
私がコーヒーと聞いて浮かぶ作品名だ。
その他にも色々あるとは思う。だってコーヒーは至る所に入り込んでいるのだ。
甘いもの。冷めたいもの。缶のもの。トッピングましましなもの。
お化粧で姿形を変えながらも、私の日常の隙間、思い返せばそこにはコーヒーが居る。
気が向いた朝に、私はカリタのドリッパーで粉からコーヒーを淹れる。
私の愛するKALDIでは豆を引いてくれるので、ミルを買うのはまだ先になりそうだ。
それでも、私はコーヒーを上手く淹れられた試しがない。多分。
漫画やアニメから得た知識であれば、少し蒸らした後、のの字にお湯を注ぐとモコモコと粉が膨らんでくるらしい。
私はあれをどうしても決壊させてしまう。
下手な珈琲であることだけが確かだった。
何が合ってるのか、何が駄目なのかもよく分からないまま、私は四年間、定期的にコーヒーを淹れ続けている。
一気に冷却するアイスコーヒーも好きなのだが、今日はホットで飲みたい気分だった。
クーラーの効いた部屋で飲むホットコーヒーは心地よく身体に染み渡る。
ほっぺが落ちそうな美味しさとは違う。もしかしたら私はブラックコーヒーが飲めるだけで、美味しいとは思っていないのかもしれない。
でも、美味しいというより、愉しいのだ。コーヒーは。
呑気な朝。熱すぎて飲めない出来損ないのコーヒーを手に、眠気に誘われて私は少し目を閉じるのだった。