食べ物と私

食べます。

飲むなつかしの珈琲ゼリー

今日は月曜日だった。憂鬱の始まり、月曜日だ。

先週までは夏休みだったのでこの曜日も怖くなかったのだが、今日からはそうはいかない。

 

嫌がる心をどうにか宥めて目的地へ向かう。と、自転車の空気が抜けているのか、はたまたパンクしているのか、嫌に足が重い。おまけになんかぐにゅぐにゅ言ってる。終わりだ。

 

自らの不注意とはいえ暗い気持ちに拍車がかかったまま、ぐにゅぐにゅの自転車で目的地へ到着。

軽く息を切らせつつ、どんよりしたまま業務をこなす。

 

しかし、この月曜日はどうやら私に優しかったようで。

 

待っていたのは思ったより厳しくない状況だった。

心構えが激しかっただけ少し拍子抜けするも、ただただありがたい。どうにか一日乗り切れそうな予感がした。

 

案の定あっという間に休憩時間になり、私は近くにあるコンビニ、『ミニストップ』へと向かった。

 

昼は買うのが勿体無いので極力お弁当を作るようにはしているのだが、こんな憂鬱な日は無理だ。だからこそ、とことん自分を甘やかす。

 

ミニストップはあまり見ないコンビニ、そしてなんか特別感のあるコンビニ第一位だ。

むろん、田舎である私の実家ではお見かけしなかった。それでもなぜか美味しいという噂だけが耳に入り、生殺し状態だ。

 

そんなわけで個人的にちょっと特別枠にいるコンビニで、ホットスナックと店内調理品を買ってしまう贅沢をしてみる。

ちなみに店員さんに負担をかけてしまったことは少しだけ申し訳なかった。

 

頼んだのはマッシュポテト、そして『グルクル・飲むなつかしの珈琲ゼリー』である。

 

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『ハロハロ』の噂はかねがね聞いていたが、グルクルは実際に足を運んで初めてみかけたスイーツだった。

 

珈琲ゼリーに弱い私。ハロハロ目当てに初めて訪れたミニストップで、気がついたらこの珈琲ゼリーを手にしていた。

そしてその時から、これはお気に入りのスイーツなのだ。

 

少し飲んで、かさを少なくしてからくるくるとストローで中身をかき混ぜる。

正当な苦味を主張してくる珈琲ゼリーは、甘く冷たいソフトクリームに絆されて、だんだんとその綺麗な黒を濁らせていく。

 

ストローで吸ってみると、冷たく苦い。そして甘い。

カリカリしたチョコとクランチのトッピングがさらに甘くて、とっても嬉しかった。

 

とろける美味しさの合間にポテトへ手を伸ばす。

こっちは熱々で塩気が効いていて、いいアクセントになってくれる。

 

冷たくて熱くて、甘くてしょっぱい。随分とおてんばな昼食。

いいのだ。だって午後からまた頑張るんだもん。

 

誰に向けてかそんな言い訳を唱えつつ、あれだけ憂鬱だったはずの一日はどうにか今日も過ぎていくのだった。