食べ物と私

食べます。

勝利の宴、とりモモ肉

今週のお題「肉」

二日連続のでかい用事が終わった、昼下がり。

座椅子に座りっぱなしで痛んだ体を伸ばしつつ、時計を見る。夕方、外出するにはちょうどいい時間。

そして冷蔵庫には何もなし。

 

今日こそ、スーパーへ再戦をかける時である。

 

目的は三つ。

砂糖を買うこと、前回見ることの出来なかったお惣菜コーナーを見ること、そしてどこに何があるかを把握する事である。

 

なるべくストレスを減らすため、金額に縛りはつけない事にする。

エコバッグ代わりに空のリュックを背負い、これまたストレス対策にイヤホンをつけ、いざ、戦場へ。

 

この二日間からの開放感か、それとも本当に前より人が少ないのか。

今日は前回来た時よりすいすいと廊下を行き来することができた。

 

以前のスーパーよりも大きくなったカートに、吟味した安い野菜たちを詰め込んでいく。

こんな風にゆっくり選ぶことができるのも、いつぶりだろうか。

 

嬉しくて、楽しくなってきて、そのままの勢いで私はスーパーを端から端まで見て回った。

お惣菜のコーナーは充実していて、どれもこれも美味しそうだった。また今度、絶対に買おう……というか買ってしまうだろう。

 

砂糖も忘れずにカゴに入れ、お会計、帰宅。

大敗を期した過去を払拭、本日は大勝利である。

これでこのスーパーは私のテリトリーのようなものだ。

 

キッチンで主要な戦利品を二つ、並べる。

とりモモ肉と、マジックソルトだ。

 

とりモモ肉を買うことは少ない。ケチなので。

とりモモ肉を使う料理は、大概ムネ肉で代用可能なのだ。特に私の舌は馬鹿だった。

 

しかし、今日。とりモモ肉が2枚で360円、しかも20%引きの黄色いシール。

これは圧倒的に「買い」である。

 

そしてマジックソルト

ずっとクレイジーソルトを探していたのだが、広くなったスーパーでこれをみつけて買ってみたのだ。

マジックもクレイジーだからまぁ大体同じ味だろう。

 

ポリ袋にとりモモ肉を入れ、マジックソルト、胡椒、生姜、みりん、醤油、ニンニクを揉み込む。

 

肉をつけている間に野菜を切っておく。

今日はパプリカが100円で、エリンギが80円だった。採用だ。

 

つけ込めたら、熱したフライパンに、とりモモ肉を皮目から。

いい感じに焼けたら、その油で野菜を焼いてしまう。昨日のスープも忘れずに添えた。

 

えらく原始的な料理、焼いた鶏の完成だ。

 

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雑な盛り付けになった。が、そんなのどうだってよかった。お腹が減っていたのだ。

 

肉にかぶりつけば、とりモモ肉特有の肉汁が溢れ出す。この油が恋しくて、やっぱりムネ肉じゃ物足りない時がある。

 

うん、ジューシー!これぞとりモモ肉だ。

 

エリンギにはくったりと味がつき、パプリカは甘い。旨味の塊だった。

 

この二日間を乗り越えて、さらにスーパーにまで勝利した。今日は間違いなく宴だった。

ちなまに言ってしまうと、明日からが色々と本格始動なのだが……、まぁ今日はいっか。

 

甘やかし上手な私は残り半分となった料理を前に、これまた今日の戦利品、ビールに手を伸ばすのだった。