食べ物と私

食べます。

ダークな夜、アイスクレープ

摩耗する週、二日目が終了。

ちょっと本当に疲れ気味。自分が苛々しているのが分かる。

澱が溜まっている感じ。清潔じゃない。

 

同居人もそれを察したのか、家に帰ると晩御飯が用意されていた。コンビニで買ったであろう、お寿司。

昨日の今日でなかなか考えどころだが、つっぱねるわけにもいかないのでお礼を言って食べた。さっそく節制は断念だ。

 

食べ終わって、たまらず寝転ぶ。

働かない頭で意味もなく動画を見漁りつつ、眠ってしまいたいと思う。

しかしこのまま寝たら大惨事なのは明日の朝だ。

とりあえず暖房を入れ、温まった体をどうにか起こした。

 

風呂、明日の準備、その他もろもろ。

泥のような体を動かしつつひと段落したところで、よせばばいいのに冷凍庫を開けた。

眠っていたのはアイスクレープ。一昨日くらいに買ったものだ。

 

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実は一昨日からずっと食べたくて、でも食べ損ねて置いていたのだ。

今日はもうこれを晩御飯にしてしまおうと思っていたのだが、お腹の中にはお寿司。

それでも我慢ならない。まったく昨日の決意はどこへやらだ。

 

乱雑に紙をはがし、一思いにかぶりつく。

ペラペラのクレープ生地に、サクサクと食べられるアイス。

ほろほろクッキーのトッピングも、ザクザクのチョコレートもおいしくて、嬉しい。

 

少しだけ苛々、鬱々が落ち着いたような。

これ、麻薬と同じで、あんまりよくないって聞くんだけどな。

 

最近、寒くなってきたのに、アイスが食べたい。それも、出来ればやわいやわいソフトクリームが。

不和であるような気もする。色んな調和が崩れてきている。

 

暗い色。出口のない迷子。ひとり。

ずっと、こんな気持ちはついて回るのだろうと思うのだ。

 

世間的に私はまだ若いから、脆弱な部分もあるのだと思う。

けれど、多分それだけじゃない。

きっとおばあちゃんになって、視界がくらんで、タイピングの手がしわしわになっても、色んな諦観は止まないし、問題だって解決しない。未来の恐怖はずっとある。

 

醜く、不便になっていくだけ。根本的なことは何一つ変わってはくれないような。

疲れてしまう。疲れてしまう。

 

病的で、健康だ。きっとこれが普通。

 

順当に行けばあと六十年くらい、私はこの思考と付き合っていかなければならないのだが、本当にやっていけるのかどうかはいささか疑問である。

いっそのこと先に精神が死んでくれたら問題ないのだが。

 

なんて、ちょっとダークな思考に入りつつ、ゴミを片付ける。

さっさと歯磨きをして、整理されていないベッドへ。電気を消した。

 

こういう時はその場しのぎ。ブラックアウトが手っ取り早いのだった。