食べ物と私

食べます。

おもちゃみたいなお昼ごはん

眠い眠い休憩時間。

お弁当を作る気力もなかった今日、向かうは少し離れたコンビニ、ミニストップ

優柔不断な私にしては珍しく、食べたいものはもう決まっているのだ。

 

とは言え、一直線にレジに向かうのは何となく恥ずかしく、適当に店内を見渡す。

個人的にあまり馴染のないコンビニだからか、全部が美味しそうに見える。

男子高校生向けに作られたような、どでかい弁当もあった。

いっぺんに完食できるかどうかはともかく、いつかちょっと買ってみたいような気もする。

 

それから思い出したようにホットコーヒーを手にし、やっとレジに向かう。

お目当ては以前も食べたミニストップの『グルクル』。

新しい味が出たという旗が立っていたため、それから気になっていたのだ。

 

昼ごはんにしてはどうかとは思うが、ここは少し前に決めた食べたいものだけを食べるという信念に従ってしまう。

それに、たくさん食べてしまえば午後から動けなくなってしまう。すでに眠いのだ。

案外これくらいがちょうどいいのかもしれない。

ぼんやりとそんなことを思いながら、店員さんからカップを受け取り、イートインスペースに移動した。

 

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この作業は今日で終わりなので、ここでこうして一人、ご飯を食べるのも今日が最後になるだろう。

 

カップの蓋を外し、名前の通りぐるぐるとかき混ぜてみる。

今回はチョコレートアイスに、イチゴのフレーバーが組み合わさったものらしい。

 

ある程度混ざったところで吸い上げてみれば、どろっとしたイチゴの果肉、とろけてもなお濃厚なチョコレートアイスが口内を満たす。

苦くて上品な甘さ、控えめな酸っぱさ。

その中にクッキーだろうか?カリカリとした触感のトッピングがアクセントになって美味しい。

 

残り少なくなって、タピオカよろしくトッピングが少し残ってしまう。

ちょっと人目が気になるも、ストローをスプーンのように使い、最後まで掻き込んでしまう。食欲と勿体なさに負けた。

美味しいものは最後まで味わいたいものなのだ。

 

そんなこともあり、そそくさと店を出た帰り際、ずっと目に入っていたもうひとつの新しい旗を眺めてみる。

 

そこに書かれているのはフォンダンショコラ

 

実はこれも気になっていたのだが、店内調理なのか普通のデザートなのか分からなくて、買えなかったのだ。

なによりグルクルを飲みたいという決意が揺らいでしまいそうだったので、ちょっと目を逸らしていた。

 

しかし、もう目的は達成された。もう一度よくよく読んでみる。

すると小さな文字で、「カップに入れた形で提供させていただきます」の文字。

なるほど、店内調理らしい。

 

次に来た時はこれ食べよう。

さっそく浅ましくも次のターゲットを決め、私は午後の作業に戻るのだった。