食べ物と私

食べます。

陽気に笑う、ハロウィンクッキー

オレンジと黒、紫の色に埋め吐くされたタイムラインで、今日という日を思い出す。

 

そうだった。今日はハロウィン。西洋のお盆。

正直、何を祝っているのかはよく分かっていないが、お祭り気分は嫌いじゃない。

楽しいことはいつでもいいことだと思う。

 

こういったお祭り系の行事はハロウィンから立て込んでくる気がする。

クリスマスにお正月、最近はイースターなんかも流行り出しているから、どんな国の行事も、楽しもうと思えばいくらでも楽しめるのかもしれないな、と思う。

 

とはいえ何をするわけでもなく、今日はスーパーへ買い出しに向かう。

ちょっとお腹が空いたから軽食も買ってしまおうと、スーパーの中をぐるぐる。

そういえば今年も結局カボチャタルトは作らなかったな、なんてハロウィンにこじつけた店内放送を聴きながら思い出す。

 

せっかくだし市販のスイーツでも食べようかと思い、スイーツコーナーをチェック。

しかし考えることは皆同じなのか、それとも最初から無かったのか、いつものケーキやエクレア、ドーナツという面子。めぼしいものが置かれていなかった。

私のハロウィンの代名詞、モンブランすらなくて、少しがっかりする。

ハロウィンの季節、モンブランプリン - 食べ物と私

 

仕方なしにエナジードリンクとランチパックを購入。

これでとりあえずお腹は満たされる。が、問題は浮かれ始めた心の方。

 

なんとなく諦めきれず、人の多いスーパーをぶらぶらしていれば、目に入るオレンジ。

 

店内調理、パンコーナーにハロウィンビスケット、なんて文字を見つけた。

こっちをみて笑う、二匹のジャック・オー・ランタン。

いかにも手作りの、ビスケットなんて言っているが、たぶんクッキー。

100%外見だけでつられている。分かってはいるのだが、こういうのは気分が大事だ。

 

なにより楽しい雰囲気の世の中。何もしないのも、ちょっと勿体ない。

なんて、誰に向けてかもよく分からない言い訳をしつつ、私は二匹のかぼちゃを家に連れて帰った。

 

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ハロウィンにお菓子と言えば、高校の時を思い出す。

お菓子作りが好きな友達は器用にも、この複雑なかぼちゃ顔をチョコペンで描き、色々な人に配っていたのだ。

そのほかにも、かぼちゃケーキやスイートポテト。もちろん、市販のものも。

色々なおやつを持ちよって、わいわいと休み時間を謳歌していた。

 

このご時世で厳しいのかもしれないが、今の女子高生たちも楽しめているのだろうか。

楽しめているといいな、と思う。

 

これを書いている間にも、二匹のかぼちゃは楽しそうにこちらを見ている。

日曜日、ちょっとまだ縋っていたい夜だから、今日はいつもより余力がある。

この二匹は深夜、作業のお供に温かい紅茶でも淹れていただくとしよう。

 

ハッピー・ハロウィン。

生者も死者も、楽しい夜を。