食べ物と私

食べます。

ボウルいっぱい、白菜のコールスロー

スーパーの野菜コーナー。

この頃安くなってきた葉野菜を吟味する。

 

野菜を食べる時、葉っぱは欠かせないような気がする。

にんじんもトマトもきゅうりもピーマンも立派な野菜ではあるのだが、やはりキャベツやレタス、そして白菜がいないと、何となくパンチが弱いというか、野菜として足りない気がする。

 

そしてひと玉200円だったキャベツを見送り、選んだのは半玉で150円だった白菜。

今日はこれを使って、明日からのために何かを作る。

 

というのも、これから数日は怒涛なのだ。

忙しい、というよりは嫌な行事が続く。本当に落ち込んでしまう。

そんな私のせめてもの健康のため、野菜を作り置きしておこうという魂胆である。

 

家に帰り、キッチンに立つ。

半玉の白菜をまな板の上に置くが、正方形のまな板は小さすぎて、どうにもこうにもはみ出してしまう。

しかし、前に住んでいた家はこのまな板ですら置くスペースが無かったのだから、今は随分ありがたいと思う。

 

今日は四分の一だけ白菜を使う。

白菜の根本だけにざっくりと包丁を入れて、そこからは手で真っ二つに裂いていく。

こうすると綺麗に分かれて、白菜がばらばらにならないで済むのだ。

母でも父でも祖母でもない。ツイッターから得た知識である。

 

それから四分の一の白菜を適当な千切りにしてざるに移していく。

個人的に白菜はキャベツよりも食感が命だと思っているので、少しだけ大き目に切る。

ザクザクしていた方が好きなのだ。そして細かく切るにはやはりまな板が小さい。

 

山盛りになった白菜に塩を揉み込んで、少し放置する。

そして少し、考えてみる。

ここに塩昆布とごま油を回し入れるのも美味しそうだ。けど、ちょっと違う気分。

 

結局適当に検索して、コールスローサラダを作ることにする。

 

しんなりした白菜を絞ってから、マヨネーズ、お酢に砂糖。

レモン汁も入れたかったのだが、生憎切らしていたため、代わりにマスタードを入れてみる。

 

簡単完成、大量の白菜コールスローだ。

 

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明日のためとは言いつつも、待てるはずもないので一口。

しゃくしゃくと心地良い白菜の食感と、まろやかなマヨネーズ、それに優しい酸味。

どうやらマスタードを入れたのは大正解だったようだ。

 

それに、白菜の白い芯の部分。あそこがとても甘くなっている。

揉み込んだのは塩なのに、野菜自体が甘くなるのは不思議な話だとも思う。

 

ボウルいっぱい分の幸せ、安心感だ。

 

残った分は冷蔵庫にしまい、ちょっと息をつく。

明日、この白菜が、ちょっとだけ私の力になればいい。

そんなことを思って、ベッドに帰る私なのであった。