食べ物と私

食べます。

大きな活力ミックスグリル

とうとう明日から、また行かなければいけない場所が出来てしまう。

世間は四日から仕事始めの中、意地汚くここまで布団に引っ込んでいたが、ついにそれも終わってしまう。

たった二週間の出動とはいえ、かなり陰鬱な気分になってしまう。

 

午後四時。

とりあえず掃除だけ終わらせてしまい、エアコンの下、ベッドの上、定位置に戻る。

ああ、既に家に帰りたい。布団にもぐりたい。もぐっているけど。

そもそも朝に起きられるかどうかすら今から不安である。

ちなみに今日は学校の夢をみた。

 

嫌すぎて一周回って怒りに変わりかけてきた感情を落ち着かせるべく、同居人に外食を提案してみる。

何だか体に悪い食事が続いているような気がするが、私の場合ストレスと食の質が比例するため、仕方がない。

ストレスの発散方法が食しかないのだ。狭い人間である。

 

無事に同居人の同意も得られ、近くの『ガスト』に乱入する。

優柔不断な私だが、珍しく今日は最初からメニューが決まっていた。

 

同居人とアイパッドで注文。

このアイパッドの注文形式は、うっかり手が滑ってたくさん頼んでしまいそうになる。

回転寿司の感覚に慣れてしまったからだろうか。

今日もどうせ一、二杯しか飲まないにも関わらず、ドリンクバーまで頼んでしまった。

 

ミニッツメイド、100%オレンジを氷なしで飲みながら、注文品が届くのを待つ。

夕方と夜と間の時間。ご老人から二人組の女の子、家族連れなど、様々な人たちでざわめいている空間。

最近よくみているYouTuberの影響か、私はどれだけ明日行きたくないかということを同居人にぐだぐだと語っていた。同居人もいい迷惑だったと思う。

 

そんなことをしているうちに、待ち望んだ鉄板が到着。

ミックスグリル。なかなかのボリュームである。

 

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まずはメインであるハンバーグを一口。

ほろほろと口で解けていくような柔らかいハンバーグ。

ガストのハンバーグは、付け合わせがハッシュドポテト、コーンと枝豆なところもポイントが高い。

鶏肉のソースはトマトが効いていて思いのほか好みの味だった。ウィンナーもパリパリで美味しい。

 

しかし明日のことを思い出し、その合間にも出てしまうため息に、「忘れろ忘れろ」と、チーズの入ったハンバーグを食べながら同居人が言う。少し申し訳ないと思った。

 

それからはもくもくとミックスグリルを打倒すべく、フォークとナイフを動かした。

口の中を美味しいで満たしていく。

 

今だけは明日の怖いことを忘れられるように。

出来るなら、このお肉たちが明日の活力となるように。

 

注文するときは食べ切れるか少し不安だったが、杞憂だったようで丁度腹八分、上手い具合にお腹一杯になった。

 

ありがとうございました、と言う店員さんになあなあい返事をしつつ、私たちはまた寒い帰路を歩くのだった。