食べ物と私

食べます。

ねむってねむって激辛麺

お腹が空いたとぼんやり思う。

何もしないまま一日が過ぎた。というか、寝ていたら一日が終わってしまった。

 

現在時刻は午後六時。

そしてしっかり覚醒したのも今だった。

 

本当は朝九時にアラームをかけて、ちゃんと起きる予定だったのだ。

しかし、その日一日何もないことを思い出すと自然と瞼が下がってうつうつ。

また緩やかに起きてうつうつ、を繰り返すうちにこんな時間だ。

 

ぶつぶつと途切れる睡眠の中、少しずつ夢を見た。

ほぼ一つなぎの夢だったように思う。

 

主役は学生時代の私。

友達は高校や中学、小学校の人が入り乱れていたから、とりあえずどこか、多分高校か中学の私なのだと思う。

 

ある夢では懐かしい友達と二人で登下校をしていたり、ある夢ではもう集まることのなくなった面子で体育祭を湧かせたり、ある夢では高校の部活の友達と喋っていたり。

 

他にも模試を受けたり、他の部活動を見に行ったりと、随分と学生を謳歌していた夢だったように思う。

ちなみに、大学時代以降の友達はなぜか夢に出てこなかった。

 

実は、学生時代の友達が夢に出てくるのは、これが初めてではない。

最近、かなりの頻度で古い友人が夢に出てくることが多いのだ。

 

過去に戻りたいのか、前を向きたくないのか。

地元に帰りたいのか、単に友達に会いたいだけなのか。

 

ネットに転がっている夢占いだったら何か私の心境を言い当ててくれるのだろうか。

 

そんなくだらないことを思いつつ、何かお腹に入れなければと、唯一家にあった、韓国の辛いインスタント麺を茹でる。

カルボナーラ味は初めてだが、このシリーズは本当に辛いので目玉焼きも二つ作っておく。

チーズも入れたら完成だ。

 

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あれだけ寝たのにまだ眠い目を擦りつつ、フライパンから食べてしまう。

ズルル、と麺を啜ると、やはり辛い。

麺の美味しさもカルボナーラのマイルドさも遠くで感じるのだが、それらを突き破って辛さが口内を刺してくる。

慌てて水を飲み、目玉焼きを食べながら、それでもズルズルと食べ進めててしまう。

 

寝て、食べて。

今日は本当に本能に正直な日である。

 

少し増えたような体重を気にしつつ、半ば諦めるように食べ続け、ようやく完食。辛さから脱却する。

 

私は辛いものがすごく得意というわけではないのだが、このインスタント麺だけは定期的に食べたくなってしまう。

これもYouTubeの影響がないと言えば嘘になるのだけれど。

 

さすがにこのフライパンは洗わなければまずいと、ローテーブルから立ち上がる。

もう日も沈み、外は暗い。

そろそろ眠る準備をしなければ。