やっぱりちょっと胃の調子が悪い。
何て言いつつ、もっと胃が痛くなるような案件が発生した。
悪いことではない。推しに関することだ。
月に一度、情報が滝のように流れてくる番組を見終えて、放心状態になる。
今回は特に推しに関する情報が目白押しだった。
ついでに五月末から六月の始まりにかけて、イベントが盛りだくさんであることが決定してしまった。
今回は人と一緒に番組を見たから、大分あふれ出る感情をそのままに出せたと思う。
1人だったら今頃Twitterにかじりついていただろう。
五月末、五月末。
お給料をもらっていないのだから、有給をとるわけにはいかない。
けど、愛する推しのための重要な日は、絶対にさぼってやろうと心に決めた。
その為には前倒しで色々と終わらせるべきことがある。
情報を処理しきれない頭の中で、お腹がぐうと鳴る。
胃痛もどこかおさまっているような。
どうやら胃痛は緊張も関係していたようだ。
少しずつ現実を飲み込むことが出来ているらしい。
では何か食べようと、仕送りの段ボールの中を漁ってみる。
ちょっと前に実家から送られてきたものだった。
その中から、丁度よさそうなものをみつくろう。
ワッフル、スコーン。
夜に食べるには少々そぐわないが、とりあえずこの空腹感を埋められたらいいだろう。
数種類あったそれらの中からワッフルを選択。
一口頬張ってみれば、案外固い。
サクサクとしていて、ワッフルというよりはクッキーの感じが強かった。かかっているチョコが美味しい。
「何か送ろうか?」という母からのラインが度々届く。
他にも「元気?」だったり、「ご飯食べてる?」だったり。
以前実家に帰ってからと言うもの、それはもう頻繁に。
多分、心配をかけているんだと思う。
こんな私は今に始まった事ではないというのに。
メッセージにあやかって、「すぐに食べられる何かを送って欲しい」と頼んだらこれが来た。
こういうすぐ食べられるものは本当に本当にありがたい。
何の気力もいらないから。
多分普通に買ったら300円くらいは下らないだろうこのワッフル。
生活を支援してもらって、一人暮らしさせてもらって、全部払ってもらって。
でも私はそこそこの感謝だけで、推しを応援して。
なんだか申し訳ないような気もする。同時に、当たり前のことのような気も。
私はそれなりに毎日を頑張っているし、第三者目線なら悪いことじゃないと思うのだろう。
きっと、罪悪感を抱く必要はないと。分かってはいるのだが。
ああ、かったるい。
何もかもを無視する。
とにかく今私が頑張れているのは、紛れもなく推しのためなのだ。