やっぱりちょっと気分が乗らない。
昨日の夜に作って寝かせて置いたサンドイッチを半分、適当な風呂敷に包んで持って行く。
似合わない青空の下で自転車を漕ぐ。太陽は明るいのに寒かった。
朝一番からの用事。
昨日の夜は眠れなくて、起きられるか不安だったが、どうやら杞憂だったようで。
4時間睡眠。そんなんじゃまだ体は倒れてくれない。
片道15分。今日頑張る友達のために300円のお菓子を買って行く。
今すぐにでも死んでしまいたいのに、こんなことをしている自分が心底おかしかった。
けれど、どれだけ一人でうだうだ考えたって、人に会ってしまえばもうこちらの物だった。
だって私は元気なのだ。
笑えてしまう。笑えてしまう。笑えてしまう。
つらつらと言葉が流れていく中で、ぼんやりと考える。
ここで吐き気が出てこないか、過呼吸になってくれないか。
もう面倒で諦めた胃の不快感はどうしたって消えないのに、それを表す術がない。きっと、その必要もないんだろう。
120分の不毛な時間の後。
いつの間にか皆で集まってご飯を食べるようになったな、と思う。
嫌じゃないけど、嬉しくもなかった。
ぬるま湯に浸かっている感じがある。もっと言えば、足を引っ張り合っている感じ。
人に対してそんなことを思ってばかりだと思う。
私は私の嫌いなあの子と大差ないし、私が思うよりきっと私はタチが悪い。気持ちが悪い。
息抜きにトイレに行ってTwitterを覗いてみれば、なんだか不穏な空気があった。
嫌だなと思う。ヒリヒリする感じは得意じゃない。
好きなものなのに、なんだか浸蝕されていくようで、見るのを辞めた。
ちょっと不細工な空気が漂う一室に戻り、また大きな声で話してみる。
家で包んできたサンドイッチと、100円で買ったミルクティー。
おもちゃみたいな昼ごはんだと思った。特にお腹は空いてなかった。
友達の愚痴を聞きながら、どこをどう言えばいいか考えて声を出す。
あまりしゃべっていない人には話を振ったりして、誰にも罪悪感を感じさせないように。
誰も悪者にならないように。私も。
そんなことをオートで考えながら食べたサンドイッチ。
特に美味しくも不味くもなかった。レタスとハムとパンの味。
なんだかぬめっとしたチーズの後味が悪かった。
美味しいものが食べたいな、とぼんやり思った。
美味しいものが何なのか分からないけど。何が食べたいのか分からないけど。
気が付けば帰るのも億劫になっていて、不和だけがずっと募っていく。
早く弾けてくれないかな、と思う。
私はきっとこうやって一生生きていくんだろうから。
その一生が、出来るだけ短くあればいい。