食べ物と私

食べます。

怒った感情ピザトースト

元彼から電話したいと言われた。

元彼の家にも私の家にもお互いの荷物があったので、そのことかなと思いながら電話に出る。

あと、どちらかに新しい恋人ができた時にはこのアドレスも全部消去しようと伝えるために。

 

元彼曰く、私の将来は5パターンあるらしい。

なんて言っていたか忘れたが、全部ろくな感じじゃなかった。

寂しさに苛まれてセックスに走って自己嫌悪になって自殺とか、寂しさに耐え切れずに自殺とか。

 

かなり失礼なことを言われていると思ったのでそのままのことを言ったら、大事な人だからこそ伝えているとの返答。

 

もう私達は恋人じゃないって分かってる?

貴方のその介入がしんどいから別れたって、分かってる?

 

どう伝えてみても、なぜか話が噛み合わない。

論点がずれているとかそういう問題じゃない。

本当に異国語レベルで話が通じない。

 

嫌気がさして、自己満足のために電話しないでと言えば、猛攻された。

 

別れを考えていながら奢られることに、罪悪感はなかったのか。

別れるのに高い誕生日プレゼントを貰って、悪いとは思わなかったのか。

最初から別れるつもりだったのなら、頑張ってたのが無駄じゃないか。

何で中途半端に期待させることをしたんだ。

 

あー、やっぱりあの人も見返りを求めていたんだな、なんて。

あれもこれも、別に私のことが好きだからやってたわけじゃなくて、私が愛を返してくれることを期待しての行動だったんだ、と。

 

私にそんな愛は要らなかった。

だから別れたのだ。

何も通じてなかった。いや、もう通じ合う必要はなかった。

 

「本当、よく続いたわ」

 

そんな元彼の皮肉で電話を終え、久しぶりの怒りに浸かる。

怒っていた。久しぶりに怒っていた。

 

朝からずっと何も食べていないまま昼の2時になろうとしている。

手早くパンにケチャップとチーズ、ハムをちぎってのせて、ピザトーストを作った。

 

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ぐっちゃぐちゃで今の心情にあまりにもぴったりだ。

バクバクと大口でパンを食べながら、怒りのままにスマホをタップする。

 

私は私の寂しさになんかとっくの昔に慣れている。

貴方と暮らしていたって、その寂しさは無くならなかった。

だって、あの家で泣いていた夜のことをきっと貴方は知らないでしょう?

 

今更、本当に今更だ。

何だか色々ごたついてしまったが、これで多分、本当の終わりだ。もうあの人の声を聞くことはない。

最後にこんな終わり方、と思う反面、まあ取り繕ってきた私達らしいかもしれないな、と納得する。

 

怒りが落ち着いて顔を覗かす諦観。

自分を含め、人間が嫌になる。もう何度目だろう。

こんな面倒なことばかり。

 

別れが分かっていたのなら、きっと元彼は最初の年の旅行も、その時の贈り物も、全て初めから辞めにしていたのだろう。

 

何をしているんだろうと思う。また嫌になる。

嫌になって、嫌になって、また早く死にたくなった。