食べ物と私

食べます。

雨に憂鬱サンドイッチ

雨が嫌いだ。

 

せっかくまとめた髪は崩れるし、自転車は不便だし、濡れた靴下は不快だ。

雨というだけでかなり気持ちが下がるし、ただでさえ外に出たくないのによりゲンナリしてしまう。

 

朝、起きてとりあえず窓を開ける。

普段天気予報なんて見ない私でも知っているくらい、今日は大雨が降るらしかった。

 

しかし、予想と反して外は曇り空で収まっている。

このまま持ち堪えてくれればいいのだが。

 

重い体を引っ張ってとりあえず顔を洗って、服を着替える。

気持ちが滅入っているのがよく分かる。

今日頑張れば何とか休みだというのに、その今日がどうしても嫌だった。

 

まだ眠い目を擦りつつ、目を覚まそうとコーヒーをコップに入れる。

最近はドリップコーヒーを飲めていない。

安いコーヒーをペットボトルで買うようになったのだ。

 

何度もため息をつきながら、どうにか機械的に朝の準備をこなしていく。

昨日作ったサンドイッチも、ぐったりと私を見ていた。

 

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切る時にずれてしまって、何だかちょっと不細工だ。

今の私の心境にはお似合いかもしれないが。

 

ちょっと硬いパンに挟まったサンドイッチ。

もそもそと食べ進めるも、やはり美味しいという感情は湧いてこない。

もしかしたら食べ過ぎて飽きちゃったのかもな、と思いつつ、やはり栄養的にはサンドイッチが優れているのでそのまま食べ続けるし、多分私は作り続ける。

 

安いコーヒーを飲みながら、そういえば最近エナジードリンクを飲んでいないな、と思う。

一時期みたいに死んだように寝ることもなくなったし、夜に起きていたい気持ちも死んだ気がする。

 

しかし一方で何だか休まらない感じがしていけない。

何かやっているはずなのに、やることがたくさんあるのだ。

おかしな話だ。進めているはずなのに、山は一向に切り崩すことが出来ない。

 

噛みきれなかったハムがまとめて口に入ってくる。

ヤギのようにゆっくり咀嚼しながら、今日について考える。

今日だけでもこなさなきゃいけないことは沢山ある。ちょっと厳しい。

 

ゴールデンウィークも終わったことだ、五月病に罹っているのだろうか。

いや、それをいうなら私は年中五月病のような気がするのだけれど。

 

眠たさに目を擦る。

相変わらずしっかりと病名の付かない私は、何とか毎日を乗り切っていくしかない。

本当に疲れてしまう。

 

でも、私がこうして一人身を削ったところで、結局誰のためになるわけでもない。

だったら自分のやりたいよう、ゆっくり生きていけばいいと。

そう思うのだけれど。

 

汚れたコップとお皿を洗う。

外へ出よう。雨が降っていないうちに。