食べ物と私

食べます。

一人で充実、じゃがいもとほうれん草

ちょっと回復してきた休日。

たまには外に出るのもいいか、という気分になってくる。私にしては珍しい。

夕方、15時に着替えを済ませ、マンションのエレベーターを下る。

 

無駄に都会に住んでいるから、どこへ行くにも人がごった返している。

普段はそれだけで疲れてしまうのだが、今日はちょっとした強さがあった。

というのも今日のお目当てはピアス。

そろそろファーストピアスを外そうと考え着いたのだ。

 

しかしその前に誘惑に負け、ヴィレッジヴァンガードアニメイトへ足を運んでしまう。

こんな都会、観光客だらけの街でこの二つのお店を目指してしまうあたり、性が出ている。

結局余計な出費を抱えつつ、お目当てのアクセサリーショップでピアスを選ぶ。

安いで有名なアクセサリーショップだ。

 

たくさんあって目移りしてしまうが、結局選んだのはオレンジ色と青色があしらわれたピアス。二つとも推しの色だった。

 

なんだかオシャレなものを買いに来たはずが、どうにも推しばかりの買い物になっている。それだけ私の人生で推しの占める領域が大きいということだろうが。

 

二本の軽いお酒を買って家に帰る。

最近はタガが外れたように飲んでいる気がする。飲みたい時は我慢するべきではない。

ただ、何もないと胃が死ぬので、ちょっとだけフライパンを使うこととする。

調子に乗るとまた疲れてしまうのは分かるが、今は調理したい気分なのだ。

 

冷蔵庫の底に眠っていたじゃがいもを一口サイズに切って、レンジで温める。

フライパンにオリーブオイルを敷き、そこにじゃがいもと、いつぞやか冷凍していたほうれん草を入れる。

塩でシンプルに味付けようかとも思ったが、思い直してバターと醤油、胡椒をかける。

思いのほかほうれん草がたくさん、名前のない料理だ。

 

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金麦のプルタブを開ける。

この時期は夏、というパッケージのビールが飲みたくなってしまうのだ。

金麦のほかは、クリアアサヒがそうだろうか。

 

ほうれん草とじゃがいもを口に運ぶ。

じゃがいもはねっとり甘くて、ほうれん草はちゃんと健康的な味がする。

胡椒が効いているから、ビールに合う合う。

 

こてん、とベッドにもたれつつ、何となくここ数日の絶望から脱せたことを思う。

何がきっかけで下がるのか分からないから、何がきっかけで上がるのか分からない。

けど、逆らうだけ無駄だということは身をもって知っている。

私は私の感情の奴隷だ。

 

ただ、体のセーブだけは効くので、頑張らないようにはしたい。

例えば今日も、無理して朝から出かけるんじゃなくて、昼、夕方から街に出てみたり。

そういう小さいことがきっと私を守ってくれるから。

 

ビールを傾ける。きっとこれも、私の回復方法だ。