食べ物と私

食べます。

ネガティブ・ホットケーキサンド

怠惰な休日。

最近ずっとよく眠れない。

何というか眠りが浅く、数時間おきに目が覚めてしまう。

そのせいでずっと眠たいし、そのせいかどうかは分からないが、ずっとお腹が空いている。


ベッドの上でくるくると寝返りを打ちながら何を食べようか考える。

手にはずっとスマホがあるけど、動物本来の姿みたいだ。


慢性的な希死念慮が消えない。

もうこれは欲というよりは考え方のような気もするので、消そうという気はさらさらない。

ただ殺されるわけにはいかないので、今日も何となく希死念慮を俯瞰する。


一人でいると考え過ぎることが多いのだ。

何かしなきゃと思うほど空っぽは大きくなっていく。


とりあえず、とベッドを這い出てキッチンに立つ。

料理をすると気がまぎれるという文言をよく聞くが、私もその類の人間だ。


そういえば小学校からの友達に、ストレスが溜まるとプリンを作るという人がいた。

ついにココットを買ったと報告してきたことがある。

彼女は元気にしているだろうか。冷蔵庫はプリンだらけになってやしないだろうか。


白い粉に卵、分量よりもちょっと多めの水。

かき混ぜて、バターを敷いたフライパンで焼く。


食欲の塊ということで、今日はちょっと豪勢に、ベーコンと目玉焼きも作ってみたりして。


レタスを挟めば完成。


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かなり歪になったが、ホットケーキサンドだ。

食パンでやってもいいけど、今日はホットケーキでやりたかった。


四苦八苦しながら持ち上げて、出来るだけ口を開ける。

香ばしいベーコンにとろっとろの卵、シャキシャキのレタスとほんのり甘い生地。

ジャンクなようで優しい味だ。


どうにか美味しさを頬張りながら、先日同期と話した時、色々と口を滑らせてしまったことを思い出す。


話の流れで、結局誰も助けてはくれないということ、自分が困っている時に他者ができることはないし、他者が困っている時に自分に出来ることはないってこと、助けてと言えなければ誰にも気づかれないこと。


笑いながらだが、そんなことを話してしまった。


自慢じゃないが、私は今まで出会ってきた人の誰よりもネガティブな自信がある。

本当に根っこの部分から、正真正銘で暗いのだ。

それこそ、うざくなるくらいには。


自分の考えを話すとちょっと空気が微妙になってしまうのは分かっているのだが、時々こうしてミスをする。


何だかなぁ、と思う。

コントロールがどうしたって上手くいかない。


またこんなことをいちいち考えるから疲れてしまうんだろうが、これももう性として諦めるしかない。


空っぽのお皿を洗面台に持っていく。

食べたから、眠くなってきたのだ。