食べ物と私

食べます。

生きしぶりサンドイッチ

行きたくない朝。

ここ最近は予定が詰まっていてかなり億劫だが、今日は特に正念場なのだ。しかも正念場その一。そのニも近々開催される。

 

つけっぱなしのクーラーの下、ゴロゴロとベッドの上で時間を持て余す。

今日は某魔法学校の夢を見たなーとか、メイクしなきゃなーとか、適当なことばかりを考えた。

 

そういえば昨日再び訪れた病院で、足の装備が手厚くなった。痛みはもうほとんど引いているのに何故だろう。

また三日後に来いと言われたが、行こうかちょっと悩みどころではある。

 

そんなことを考えているうちに時間が過ぎてしまいそうだったので、一応起き上がる。

先にメイクをしようかと思ったが、どうにもやる気も力も出ないので先にコーヒーを飲んで朝ごはんを食べてしまおうと思う。

 

冷蔵庫にしまっていた四角いパンを半分に切る。

こういう頑張らなきゃいけない日は例の如く、前もって朝ごはんと昼ごはんを用意しているのだ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220623082733j:image

 

眠い目を擦りながらかぶりつく。

レタスがいつもより甘くてなんだか美味しい。

健康的な味がした。

 

家を出る前から帰りたいなんて思うのは随分久しぶりだった。

最近は全部自分のペースで出来ていたから、色々と問題はなかったのだが。

 

そういえば昨日同期の女の子と就職の話になった時、あなたは自分のペースでやる仕事の方が向いていそうと言われた。

 

分かる。私もそう思う。

そんな彼女は逆に一人じゃ何もやらないから組織に属したいのだという。ちゃんと生き抜こうとしていて偉い。

 

毎日毎日が将来のために役立っているわけではないけれど、毎日毎日過ごすごとに確実に将来は近くなる。

それが酷く怖い。生産性のない時間が怖い。

 

ただ、この恐怖心だった結局のところすぐに忘れてしまうのだから、意味はないとも思う。

 

別に正社員になれなかったからといって私の中の何かが覆ってしまうわけではない。

お母さんとお父さんはちょっとうるさいかもだけど。

 

先週の父の日、私は結局父親に何も言わなかった。

これが後々どう影響していくかは分からないけど、私がそこまで父に気を使う必要もないとは思うから。

 

お皿を洗って歯磨きをする。

残りのサンドイッチはラップに包み、保冷剤とともなリュックに放り込んだ。

 

行きたくないと思いつつ、こうして着々と予定時間に向けて準備を進められるところは、多分私の長所だった。

人前に立つのは苦手だがとりあえず強く生きたい。

 

鏡の前に立つ。

強くなるため、とりあえずメイクは少し濃いめにしてやろうと思う。