食べ物と私

食べます。

よく話した日に坦々麺

ちょっとくたくたになって帰宅。

何だかよく分からないが色々な人と話す一日だった気がする。

 

まずは一対一で同期の男の子と。

こっちは趣味の話だった。推しを布教しておいたのではまってくれれば嬉しいなと言う気持ちだ。

多分彼はずっと話したかったのだろう、昼食を共に食べながら、心なしが嬉しそうだった気がする。

 

二人目は同期の女の子。

頑張り屋の彼女なのだが、なんだか怒られることがあったらしい。多分ちょっと泣いていた。

基本的に上の人達にいい感情を抱いていない私は100%彼女の気持ちを理解できるわけではないが、それなりに励ました。

お菓子も買った。元気がなさそうだったので。

 

一人、帰路について息を吐く。

なんだかこんなに人と、しかも一対一で話したのは久しぶりだったような気がする。

ちょっと疲れが多い。

 

コンビニに寄って適当に晩御飯を見繕う。

レジの人がよく見る人で、多分私も覚えられているからちょっと恥ずかしかった。

 

家に帰って速攻で混ぜて、具材を乗せる。

冷やし坦々麺。おいしそう。

 

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汁が跳ねないようにゆっくり啜れば、胡麻の風味のスープとちょっとピリピリする辛さが追いかけてくる。

ずる、ずるると一人の部屋で麺を貪り食っている。

 

多分私は優しい人ではないのだと思う。

謙遜なんかじゃ全くなくて、どっちかというと利己的だ。

 

相談を持ちかけられれば相談に乗る。

元気がなさそうなら何か元気になれそうなものを買ってあげる。

話をしたそうならその流れに乗ってあげる。

 

それは優しさからくるものじゃなくて、私にとっては自然な流れなのだ。

利己的、というのも少し違うかも。

わざわざその流れに抗う方が面倒なだけで、私はただ流されていると言った方が正しい。

 

ただ、それで何度もいい人であると見られてきた経験はあるから、ちょっと誰かを騙している気分になる。

やっていることに意味はないのに、それこそ偽善チックな罪悪感に駆られたり。

 

それに、ごにょごにょ言いつつも他者から頼られるという状況に、少なからず私は喜んでしまう。

あんまり良くないと思うのだが。

 

辛いまま、少しスープを残して坦々麺を食べ終わる。

 

こうやって一人、真顔で部屋にいる私と、外で笑っている私。

どっちが本当?などと問うつもりはないが、一貫性がなくて気持ちが悪くなってしまう。

 

なんだか、何にでもなれるんだなあと。

そしてそれは何にもならないということだから。

 

無表情でスマホを取り出す。

滅多に開かない、落ち込んでいた女の子とのトーク画面。

そうすることが正解のように、私は女の子に絵文字のついたラインを送った。