食べ物と私

食べます。

ねぼすけポテト

朝起きたら14時だった。

ああー、やっちまったと思う。

 

正式に休みの只中。

昼夜逆転気味にあるのは特に問題ないけど、明日は用事があるのだ。ちょっと不安になってしまう。

 

そんな心境とは裏腹に、ちょっとすっきりしている頭と心地よいベッドの感触に、少しの間だけ身を委ねる。

二度寝するのは流石に本意じゃないからスマホをいじってみれば一通の連絡。

 

怠惰そのまま再現したような生活の中、少しだけ上手くいったことの知らせだった。嬉しい。

 

ふわふわとしたままスマホをいじっているものの、次第に空腹に耐えきれなくなっていく。

 

気づけば起きてから一時間。どうするか、とちょっと悩んでから、仕方なしにキッチンに立つことにする。

 

じゃがいもを適当に切り、電子レンジで温める。

それからオリーブオイルを敷いたフライパンに並べて焼く。

いい感じに焼き目がつけば、出来上がり。塩を振る。

 

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爪楊枝で一口。

ほくほくした食感とちょっと硬くなった表面。シンプルな塩味が私は好きだ。

 

ベイクドポテトはよく作る。

お腹が満たされることは勿論、なぜか時々食べたくなるのだ。もしかしたら食べたいのはフライドポテトなのかもしれないが。

 

というか、実を言うと揚げたポテトと焼いたポテトの違いが多分よくわかっていない。

だったら自分で作る分には作り方の楽な焼きの方を選択するのが私だ。

 

手が汚れていないので、食べながらたったかスマホをいじってやる。

ちょっと脳が早く回っているから、言いたいことも聞きたいものも沢山あって困ってしまう。

 

【超学生】Penguin's Detour @歌ってみた - YouTube

 

『Penguin's Detour』。

最近この曲を何度も聴いている。

呟くような叫ぶような唄で、私はとても綺麗だと思う。

上手く言葉には出来ないが、諦めてなお残っているものというか。

私は諦観が好きなのだ。

 

ゆっくり食べようと思ったのにあっという間にベイクドポテトは無くなってしまう。

作るのにかかった時間を鑑みてもあんまり釣り合わないスピードだ。

 

お皿をそのままに、またベッドに寝転がる。

ぎし、と音を立てる古いベッド。

隣の人には全部聴こえてしまっているんじゃないかと思う。「あの人、いつも寝てるな」なんて思われていたらどうしよう。

 

明日は少しだけ用事がある。

何だか久しぶりに感じるけど、なあなあで済ませようと思う。

仕方なしに外に出るのだ。

久しぶりに、美味しいアイスでも食べようか。