食べ物と私

食べます。

きみだらけとーすと

昼の二時に起きるのがスタンダードになっている。

半分昼夜逆転といったところだろうか。

時間にも頓着しなくなれば少し楽だった。

 

友達と会ったからか、今まで静かだったところが何だか騒ついている感覚がする。

一人だと気が付かない時の流れだとか、本来なら目前に迫っている試練とか、そういうのに気がいくようになっている。

 

やっぱり自分は一人でいる方が性に合っているのかな、と動き回る頭の隅で考えてみたり。

人といると楽しいけど、その分考えることが増えるのだ。

 

やっぱり私の頭は半分死んだくらいが色々とためになるんじゃないかと。

哲学的ゾンビになりたいなと、ずっとずっと考えている。

 

それでもお腹は空くので、適当にパンを取り出し、チーズを乗っける。別で目玉焼きを作っておく。

乗っけたら完成。

 

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味は変わらないけど、案外黄身を崩した方が見栄えがいいんじゃないかと思ってそうしてみた。

いつも黄身は一口で食べてしまうからもったいなく感じていたが、これなら隅々まで黄身を味わうことができる。

 

大きく一口。

途端、ポタポタと後ろから黄身が垂れてくる。

危ない危ないと平行に向け、頑張って食べ進める。

割と死闘だった。

手が黄身だらけになって、少し笑えてくるほど。

 

恵まれているなぁと思う。

こうして好きなことをしているのにご飯が食べられて、好きな時間に起きたり寝たりできて。

動物のようだし、そもそもそれが在るべき姿なのかもしれないと。

 

普通に囚われること、世間を見ることに今は魅力を感じない。

だから囚われないし、見ない。

私の中の方が価値がある、なんてことは思ったないけど、私は私だけに従っていたい。

 

世の中のスタンダードに乗って優越感に浸っても、きっと私は優越感を持ってる私が好きじゃない。

普通とか、常識とか、人の数だけあるものに付き合わされるのはもう懲り懲りなのだ。

これが劣等感だと言うのなら、もうそれでも構わない。

 

今の私が不恰好だろうが、私は幸せなのだ。

それだけじゃ駄目なのだろうか。

上手くいかなきゃ駄目なのだろうか。

 

また、触発された心が煩い。

食パンを全部食べ切って、手を洗いに行く。

最後の卵を使い切ってしまったから、近々買いに行かなくちゃな、と思う。

 

数日後からはまた妹がこちらに来る。一人じゃなくなる。

それはそれでいいとして、一ヶ月前の日常に戻れるかは甚だ疑問だと思う。

 

みんな何だかんだ言いつつこの世を生きていっている。

そうだよな、と思いつつ、置いてかないで、なんて気持ちがないわけでもない。

 

誰にもどこにも行っていないことを、しっかりと覚えておきたい。