毎日がただ過ぎていくような感覚。
少しまずいなと焦る時期。
考えてみれば以前花屋のバイトを始めたのも、10月とか11月とか、そんな時期だったような気がする。
秋は焦燥感。多分、ちょっと悪い時期。
朝、昨日仕込んでいたサンドイッチを半分に切る。
本当はもう少し見栄えが良くなるはずだったのに、切り方を間違えたせいでハムがぺちゃんこだ。
これまで何もやってなかったわけじゃないと思う。
小学校、中学校、高校、そして大学。
随分と長い時間、組織にいたとは思うけど、その時々に悩みがあったし、脳の小さい私はその度にいっぱいいっぱいになった。
一貫して目指していた場所なんかない。
そんな場所を探すより、毎日会う人とどう接するか、一週間先のテストをどう乗り切るかがいつだって先行したし、少なくとも当時の私にとっては重要だった。
それが悪いことだとは、今も思っていない。
朝ご飯。
泥水みたいなインスタントのコーヒーを飲みながら、少しマヨネーズの多かったたまごサンドを齧る。パンの水分が抜けている。
この二年間だってそうだった。
多分、その度々に私は一生懸命だった。
そう思いたいだけじゃない? なんて頭の声が囁いてくるけれど、ここに目を向けたらキリがないのでそっと耳を塞ぐ。
この二年の、この二十三年間の成果は、進展は、なんて問われても難しい。
だってただ、私は歩いていただけに過ぎない。
強いて言うなら二年が成果だし、二十三年間が証だ。けれど、大体そう聞いてくる人はそんなことは前提でそれ以上を求めてくる。
楽しいことだけしていたいと思う。
私が一番楽な方法で、何の苦労もなく過ごしていけたらそれが一番なんじゃないかと。
でも、よく分からないけれど、苦労をしないことに対して罪悪感を覚えてしまう。
苦しむことが美徳だと、私はきっとどこかでそう思っている。
多分、そんなの絶対に違うのに。
眠らないことが増えた。
眠れないんじゃなくてずっと眠たい。
けれど寝たら今日がリセットされて明日になってしまうのが本当に嫌で、きっとだらだら起きてしまう。
明日に行きたくない。
明日を生きたくない。
生きることが後ろめたいから、何かしてないと満足できない。
一応別の執筆は期間内には間に合ったけど、まだ終わってはない。
やらなきゃいけないことは沢山ある。
買ってくれる人がいる。
私にならない執筆。私じゃ見てもらえない。
更新は止まってしまった。
色々なことがぐちゃぐちゃで、永久に整理なんかつかないような気がしている。
私が私だと胸を張って言えることが、あまりにも少なすぎる。
これでいいのか。いや、こうするしかないのだけど。
朝。準備は整っている。