食べ物と私

食べます。

素晴らしきアイスココア

私は基本的に家で作業ができる性分だ。というか、外での作業に向いていない。

お店であれば滞在時間や店員さんの目、大学の図書館であれば自分の立てる音など、何かと気にしてしまう。

それに、目的地に辿り着くまでの労力で少し摩耗する感覚があった。その力を作業に当てたいな、なんて思ってしまうのだ。

 

しかし、長時間の作業となると別である。

 

今日は朝起きた瞬間からずーっと作業をしていた。

特に期限はないのだが、個人的にどうしてもこの作業に今日、蹴りをつけたかった。

午後三時、五時間くらい作業をしたところでもう駄目だ、と思う。疲れた。これ以上進まない。けど、ゴールまではまだ少しかかりそう。

 

気分転換だ。コメダに行こう。

善は急げと、私は作業のためのスマホと財布だけという身軽さで『コメダ珈琲』に向かった。

 

店内に通され、ふかふかのソファーに身を預ける。

そこで迷わず、私はアイスココアを注文した。

実のところ、ここ最近コメダのアイスココアが酷く恋しかったのだ。

 

コメダのココアにはソフトクリームが乗っかっている。それはもう、あふれんばかりに。私はこのソフトクリームが大好きだった。

 

濃厚すぎない、ちょっとシャリシャリとした触感の残るソフトクリーム。

スイスイ食べられてしまうような甘さで、いつも細長いスプーンが止まらなくなる。

これが少し濃いココアにのっかると、もう何というか、大正解という感じだ。

ココアと氷、ソフトクリームの接触面もまたシャリシャリとしていて美味しい。

 

個人的に、ソフトクリームが飲み物に乗っかるならココアにしか居場所はないと思っている。

 

クリームソーダ、コーラフロート、コーヒーフロート。

 

アイスクリームが乗っかる飲み物は沢山あるが、これらには丸くくりぬかれたアイスの方がいいのかな、と勝手に思うのだ。見栄え的というよりは、気分的に。

 

でも、唯一ココアにはソフトクリームだよな、と思っている。

これはもしかしたらそもそもがコメダの影響を受けている価値観なのかもしれないが、まぁ卵が先か鶏が先かという話になってくる。どちらでもいいのだ。

 

とりあえず、今私の目の前には美味しく嬉しいアイスココアがあって、やらなければいけないことがあった。

 

溢れてしまわないよう、コップのふちのソフトクリームを食べ少しココアを飲んでから、私は作業に取り掛かった。

結局そこからアメリカンコーヒーを追加し三時間と三十分の死闘を繰り広げ、ついに私は勝った。勝ったのだ。

 

ありがとう、コメダ珈琲。ありがとう、アイスココア。

 

そんなこんなでコメダを出る頃には日が沈み、飲食店から出てきたはずなのに酷く空腹という滑稽な状態になっていた。

したがってその足でもう一軒、お店に入る羽目になったのだが、それはまた明日。

 

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