2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
空き時間に会いたいからと、水族館に誘われた。 相手はいつもの元同居人である。 しかし、肝心のその人が一時間の遅刻。 すぐに水族館に向かうと言われたが、そもそも元同居人がここにきたのは水族館に行くためではなかったはず。 あくまでも空き時間に会う…
お腹が空いたとぼんやり思う。 何もしないまま一日が過ぎた。というか、寝ていたら一日が終わってしまった。 現在時刻は午後六時。 そしてしっかり覚醒したのも今だった。 本当は朝九時にアラームをかけて、ちゃんと起きる予定だったのだ。 しかし、その日一…
一連の用事が終わって、ようやく一息つける日。久々の、本当に久々の一人の日。本当に誰とも会わない日。静かさが懐かしい。自分の声が大きく聞こえるこの感じが、私はそういえば結構好きだったのだ。何に追われることもなくベッドでスマホをいじる。本当は…
23回目の誕生日を迎えた。 正直20歳を超えたあたりからあまり実感はなくなってくる。 今年なんて誕生日イコール4月の足音に聞こえてしまって、むしろ気持ちが塞ぐ一方だった。 元同居人がケーキ屋の場所を調べてくれていたようで、人の多いデパ地下でケーキ…
とある事情で人の金、元同居人の金を使い、飲み放題を頼んでいる。 今日は誕生日の前日なのだ。 集合は昼過ぎだったはず。 やることが長引いたとか何とかで、約束に一時間と三十分遅れられたが、それでもアルコールは気分を向上させてくれるのですごいと思う…
最近飲酒量が馬鹿ほど増えている。 理由は気落ちのせいだろう。ダメ人間まっしぐらである。 お金もそんなにないというのに、今日もビールと少量のおつまみで喉を潤す。 ナゲットはいつぞやかここに書いたことがあるような気がする。 暴飲暴食をしたい時、私…
気分が落ちている。 色々なことを考えて、面倒になってしまった。 ノリのいい音楽が頭を通り過ぎていく。 酒と煙草と女の歌、麻薬の歌、商売人の歌。誰かに中指を立てた歌。 この歌詞に出てくる悪役みたいに、いっそ堕ちるところまで堕ちてみたい。 こんなに…
今日は根本的に駄目な日だった。 何だか久しぶりだと思う。 起きていても頭がはっきりしない。 画面を眺めるばかりだからか、目もしょぼしょぼしてしまう。 そんな中、検索してしまうのは将来に関わるキーワードばかり。 つまりは前進していないように感じる…
喧嘩らしきことをした翌日。 私と元同居人はスーパーへ買い物をしに足を運んでいた。 昨日の言い合いの発端は、私が友達を優先したことだった。 さも決定事項のように言ったそれがどうやら気に食わなかったらしい。 しかし、そんなことを言われたって、私が…
学校の近くにパンケーキ屋があるというのは、元同居人からの情報だった。 外は雨。 買ったばかりのロングコートの裾を気にしながら小さなお店に向かう。元同居人も一緒だ。 実は以前にも足を運んだことのあるこのお店。 元同居人曰くとても美味しいらしいの…
友人iと電話をする。 毎週の、もう恒例行事となったこと。 そんないつもの電話口、でも今日、友人iは大きな決断をするらしい。 突然だが、私は酷いやつだと思う。 何かの節目の度、結局は自分のことしか考えられないこと知るのだ。 寛容と放任は似ている。 …
毎年、この季節になると思い出すクラスメイトがいる。 厳密に言えば、私は友達と思っているものの、相手はどう思っているか分からない。そんな人。 高校の頃に仲良くなった女の子だったが、今は一切連絡を取ることはなくなった。 また同窓会でもあれば会う機…
こっちに帰ってきて、元同居人に会う。 どうやら寂しかったようで、再会を喜んできた。 私もそれなりにほっとした。 家に帰ってもご飯はないので、恒例となったサイゼリアへと足を運ぶ。 店内は賑わっているが、席には待たずに座ることができた。 実家での飲…
これは数日前の話。 昼から飲もうと言ってきたのは妹だった。 仕方なしとそれまでにどうにかやることを終わらせて、午後5時にはもう食べられる準備を整えておく。 食卓についているのは私、母、妹、そして妹の彼氏だった。 妹の彼氏と会うのは初めてではない…
実家から帰る。 こう考えてみると短い帰省だったように思う。 色々と連れ回されてくたびれたような。 そんな理由もあってか、私は帰省の際に寂しくなることがほとんどない。 また一人で洗濯をしたり料理をしたりする日々が始まるなのだなあとぼんやり思うく…
「シフォンケーキを作りたい」 いつものように私は思いつきでそう言った。 お菓子作りは好きだ。 得意ではないし、高い頻度で作るわけでは無いのだが、お菓子を作るという行為に強く惹かれる。 ただ、実行に移すには気力が必要なわけで、毎回願望だけ言って…
今日は祖母の家に行くという話だった。 帰省している時のお決まりの行事でもある。 車に揺られること30分。 迎えてくれる飼い犬と触れ合いつつ、古い造りの家に上がる。 祖母の家は日本の夏が想起させられるような、涼し気な家だ。 農家ということもあり、料…
久しぶりに地元の友達に会う。 一年以上会っていなかっただろうか。本当に久しぶりだ。 家の前まで迎えに来てもらい、赤い車に乗る。 少しも変わっていない風貌に少し安心する。 空気感も変わっていないのだろうか、緊張は少しもなかった。 会いたいと、そう…
妹のバイト先にご飯を食べに行く。 「行くなら予約しとくけど?」とちょっとツンデレ要素のある妹から数日前にメッセージが来たのだ。 妹はバイトの休みを取ったらしい。 だから妹と母と私。今日は三人の食事である。 自分の車を運転する妹を見ながら、何と…
「食べたいものある?」と聞かれてなんでも、と答えたら、「本当にないの?」と寂しそうに聞かれたので、生春巻き、と答えてみる。 生春巻きは好物だが、巻くのが面倒なのと中に入れる具材をたくさん買う必要があるので、実際に作った事はない。 最近はスー…
少しの間、実家に帰る。 何だか随分と久々の帰省だ。 適当に買い漁ったお土産をほぼ空っぽのキャリーケースに詰め込んだ。 中には食べ切れなかったキャベツが四分の三玉、入っている。きっと母なら何とかしてくれるだろう。 帰省はいつも、楽しみと面倒が半…
私は間が悪いことが多い。 不幸体質とまでは言わないが、微妙に運がないのだ。 元同居人と出かける。 ご飯はどこでもいいと言うので、ずっと前から私が気になっていたお店のパンケーキを食べることにした。 といっても、パンケーキ専門店ではなくただのレス…
午後から用事がある日。 まだ寝ていてもいい時間にのこのこと起きてしまう。 何をするでもなくベッドの上でスマホをいじった。 小学生の頃から、午後に用事があることが苦手だった。 例え同じ時間、同じ用事でも、午前と午後、どちらにその用事があるのかで…
昨日に引き続き、どうにも憂鬱な今日。 気分が沈んだ日は、とことん一人になってしまいたくて、唐突に人との関係を切りたくなってしまう。 とはいえ現在進行形でここ一ヶ月以内に会った友達は本当に一握りなので、関係、と言ってもSNS上の、ということになっ…
同居人との同居が最終日を迎えた。 別にこれで関係が解消されるわけではないのだが、一応の区切りということだ。 二人で生活費を貯めていたため、今日の晩御飯はその生活費を使って焼肉にでも行こうと計画していたのだ。 計画していたのだが。 いざ、さあ行…
友達二人と、調べたお店へ向かう。 三人の空間はどこか落ち着かない。奇数だからだろうか。 二対一で割れないよう、考えないといけない気がしてしまう。 昨日と引き続き、友達二人は大学からの中である。 その内一人はお馴染みの友人iだ。 くるくると話が回…
その友達に会ったのは夏の終わりぶりだった。 綺麗なストレートの髪を肩より少し長いあたりで切り揃えて、白い肌の彼女はそこに立っていた。 都会の喧騒の中。ふらふらと街を行く。 目的のものをすぐ食べにいく予定だったのだが、友人iがのちに合流するとの…
変則的な日の朝。 ちょっと違う体験があるから落ち着かない。 いつも以上にベッドから出られなくて、でもやることは溜まっているから、少しだけ頑張って布団を抜け出した。 まずは昨日やり残した洗濯から。 事前に色々と済ませておけばいいものをなあなあに…
少し休憩しようか、といつものコメダ珈琲に入る。 私がコメダ珈琲に入るのは、休憩するときか、働く時のどちらかである。 行動が違える時に空間は分けた方がいいとどこかで聞いたことはあるが、どちらもこなしてしまうコメダ珈琲を私は愛している。 寒い店の…
私の家はなかなかの都会にある。 多分、私のような田舎生まれでなくても都会と認められるような都会だ。 だから徒歩圏内にいくつものコンビニがあって、大手三件のコンビニだって回り切ることができる。 そして今日はその中で最も遠いローソンへ足を運ぶ日だ…