食べ物と私

食べます。

ちょっと回復、フレンチトースト

久しぶりにきちんとを目覚ます。

そう、きちんと起きたのだ。

 

ちょっと伸びをしながら昨日のことを考える。

まず朝起きて、ご飯を食べて、それから昼寝をして、晩御飯を食べて、それから寝て、お風呂に入って、就寝。

ほとんど赤ん坊と変わらない。

 

しかし、それが功を奏したのか、今日はすっきりと頭が軽かった。

昨日はどうしたって横になる以外の選択肢が無かったのに、今日はちょっと散歩だって出来てしまいそうな。

 

だから少しだけ、朝を豪勢にすることにした。

賞味期限が少し切れた卵に、同じくちょっと古くなった牛乳を混ぜる。

きっと火が通れば同じだろう。大丈夫、大丈夫。

 

卵液に食パンを浸す。私にとって豪勢な朝といえば、フレンチトーストなのだ。

たっぷりのバターを敷いたフライパンでしっかりと焼き目を入れて、それから裏返す。

 

そして最後に、とっておき。

 

綺麗な焼き目の上に、とろけるスライスチーズを一枚、置いておく。

フレンチトーストが焼きあがれば、余熱でチーズはトロトロに溶けているという算段だ。

 

美人になったトーストを、先日偶然発見した青いお皿に盛り付ける。

確か一昨年のケンタッキーのクリスマスバーレルについて来たお皿。

ちなみに今年のクリスマスは友人とお菓子の家を作る予定だ。

 

余談はさておき、ここにさらにトロトロのはちみつをかければ、あまじょっぱいとっておきの完成だ。

 

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背景が青いだけで、少し北欧チックに見えて、なんだか気分が上がる。

そのうきうきした心のまま、一口。

とろとろのパンに、とろとろのチーズ、そしてとろとろのはちみつ。

最後に甘さを残し、全部が口の中で解けるようになくなっていく。

 

回復の朝。

ちょっと胃には優しくないかもしれないが、祝福にはこれくらいでちょうど良いのかもしれない。

 

適当な動画を再生しながら、ゆっくりと食べ進める。

少し心に余裕があるようだった。調子がいい。

買い物に行こうか、洗濯を回さないと。掃除機も、と、色々頭で考える。

 

しかし、今日は休日。

昨日休んだことは別として、今日だって気張って生きる必要はないのだ。

 

詰め込みすぎるとパンクしてしまう。調子に乗るのは禁物だ。

考えるのは自由だが、出来る限り、やりたいことをやれる範囲でやればいい話。

私は私のペースで生きていいのだから。

 

とはいえ片付けなければならない仕事を思い、少しだけ憂鬱になってしまう。

でも、きっとこれも今だけのこと。

ちょっとくらい手を抜いたって、やれるだけ万々歳なのだ。

 

そんな逃げ道を確保しつつ、スプーンを握る手を見て、とりあえず爪を切ろうと、私はそう決意するのだった。