食べ物と私

食べます。

洗濯、楽してコーンフレーク

三日連続稼働、2日目の朝。

すでに帰りたいと叫ぶ身体をどうにか起こして、特に急ぎでもないが、スピードを選び、洗濯機を回す。

 

洗濯は家事の中でも苦手な方だ。

うまく汚れが落ちないことや、型崩れしてしまうことが多い。

色々ある家事の中でも、洗濯の方法が一番私の中で曖昧なままでいる。

 

今の私は洗濯を回すことだけで精一杯だ。

着たものを上手に洗えるようになれば、それはとても心地いいことだと思うのだけれど。

 

洗濯機が私を呼ぶまで、流れ作業のように私は私の準備を始める。

ベッドから出たら一気にことを済ませないと、またしばらく動かなくなってしまうタチなので。

 

顔を洗って、着替えをして。

そして、労力を洗濯に使ってしまった今日は出来るだけ手のかからない朝ごはん。

 

珍しく家にあったコーンフレーク。

量から見て最後の一杯をお皿に出して、牛乳を注ぐ。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220126103016j:image

 

寒さの応える時期に、冷たい牛乳は少し気がひけるが、そんなことが些細な問題に思えてしまうくらいにコーンフレークは美味しいし、楽だ。

 

ザリザリと、まだあまり牛乳の浸っていないうちに食べ進めてしまう。

私はどちらかというとザクザク感が残っている方が好みだ。

 

普段なら買わないコーンフレークがなぜ家にあるかというと、以前買った牛乳が賞味期限を迎えそうだったからである。

どうにか牛乳を消費したい、けど料理はしたくない。

そんな時、目に入ったのがコーンフレークだったのだ。

 

おかげで前の牛乳は消費できたが、今度はこのコーンフレークを消費するために新たな牛乳を買う羽目になってしまった。本末転倒だ。

コーンフレークは無くなってしまったにも関わらず、牛乳はまだ残っている。

相性は最高なのに、どうにも足並みの揃わない二人だ。

 

そんなことを考えつつ、お皿に残った甘い牛乳を飲み干す。

この最後の甘い牛乳が目的で、コーンフレークを食べる人も多いんじゃないかと、私は勝手に思っている。

少なくとも私はいつも、この牛乳が楽しみだ。

 

少し冷えた体に、しつこく襲いかかってくる眠気。

今日も一日、どうにか乗り切らなきゃいけないんだけど。

 

その時、耳に届く、ピー、ピー、という音。

洗濯機が私をお呼びだ。

 

お皿をシンクに置き、洗濯物を干しにかかる。

言わずもがな、干して畳むまでが洗濯の工程だ。

私はそのどれもが得意じゃない。

 

昨日、同期と私達の脆弱性について話したことを思い出す。

どこまでもタフな人がいる一方で、私達は道を歩くだけで疲れてしまうのだ。

そんな私が、用事の前に洗濯を済ませただけでも、結構すごいことなのかもしれない。

 

騙し騙し。

私は色んなところを誤魔化しながら、洗濯物を干していくのだった。