食べ物と私

食べます。

一日のシチュー、私のために

今日は一日家事の日にしようと決めた朝。

それでも相変わらずのんびりと起き出し、ゆっくりとやることを整理する。

 

とりあえずは掃除機、そして買い物だ。

ひどい寝癖のついた髪。外は雨で外出するには最悪の日だったが、仕方ない。

スーパーまでそれほど距離はないのだ。

 

少し湿った空気を入れ替えて、掃除機をかける。私にとっては念入りに、他の人にとっては多分雑に。

姿見についた埃も取っ払って、自分が見えやすいようにする。

定期的に掃除機をかけなきゃなぁ、と思い出すのは、この姿見に映る自分が埃に塗れ始めるからだ。

 

しばし休憩してから買い物へ。

相変わらず人の多いスーパーで適当に野菜を放り込む。

 

キャベツ、玉ねぎ、エリンギ、エノキ、ほうれん草。

 

やはり自炊でしかなかなか野菜は摂取できない。

コンビニやレストランだとどうしても肉や炭水化物がメインになってしまう。

途中でにんじんを買い忘れたことに気が付き引き返したものの、売り場の配置が若干変わっていて、なかなか見つけられなかった。

 

雨の中、買ったものをリュックに詰め込み帰路に着く。

弱い雨ではないはずなのに、スーパーの隣にあるたこ焼き屋さんは元気に声を張り上げて客を呼び込んでいた。

たこ焼きは好きなので、いつか行ってみたいと思っている。いつか。

 

家に帰って、また少し休み、微睡の中から帰ってきてからキッチンに立つ。

今日は久しぶりに野菜を摂りたい気分だった。

 

メニューはいつもと変わらない、シチューだ。

この冬は何度もお世話になっている。

野菜をたくさん切るが、段々とその手際も良くなってきたような気がする。

 

昨夜、同居人にスーパーへ行くことを告げた時、最近はお互い料理をしていないという話になった。

それでもスープを作っている自覚はあったので、それを言うと、メインは作ってないじゃんと言われた。

 

まぁ確かにそうだ。

けれど私はスープがメインだと思っているので、何ら問題ない。

同居人のことを考えれば肉や魚のいわゆる「メイン」料理を作ったのかもしれないが、私はもう人のために日常的な料理をすることは辞めたのだ。

 

だからこのシチューも、私のためのシチュー。

同居人には材料費分、食べることを咎めていないだけなのだ。

 

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ほうれん草とにんじんのおかげで彩りの良いシチュー。

今日は鶏胸肉も入っているから、豪華な方だ。

また一休み、と、ベッドに横になる。

これを食べるのはお風呂から上がった後だ。

綺麗になった部屋で、綺麗になった体で、そのまま内蔵たちも綺麗にしてしまう。

 

色々なことをこなして、少し疲れた午後8時。

今日はいい夢が見られるといいな、と、そう思う。