最近飲酒量が馬鹿ほど増えている。
理由は気落ちのせいだろう。ダメ人間まっしぐらである。
お金もそんなにないというのに、今日もビールと少量のおつまみで喉を潤す。
ナゲットはいつぞやかここに書いたことがあるような気がする。
暴飲暴食をしたい時、私は大抵このファミマのお母さん食堂から出ているナゲットを買う。
お母さんも涙目である。
久々に飲むスーパードライはどうやらリニューアルしたらしく、なんとなく前よりも辛口になったような。
炭酸の泡が大きくて、胃がひっくり返る感じがする。
お酒はとある事情で数ヶ月前まで絶っていたのだが、実家に帰ってからすっかり復活してしまった。
アルコールに溺れる感じはやはりいい。
嫌なことすら小さく思えて、楽しくなってしまう。
実際はその嫌なことがひしめき合っているのが私の日常なのだが。
こうやって酒を飲むせいか、最近はよく眠れないでいる。
寝付きこそ問題ないのだが、朝方に目が覚めるのだ。
絶対にスマホで午前5時の表示を一度目にして、それからそのままスマホをいじって寝落ちをする。
そして目覚めるのは大体午後を回ったあたりだ。
眠りが薄いせいで色々な夢も見る。
楽しい夢だったらいいものの、こういう時に見る夢は悪夢ではないにしろ、大抵は不愉快な出来事が現れてくる。
なんだか良くない気分なのだ。
さらに、実家に帰ってから変わったことはもう一つ。
飲酒量だけでなく、食べる量も比例して増えてしまったのである。
せっかく四キロほど落ちていた体重も、二キロくらい戻ってしまった。
もともと太り気味だからキープしたかったところなのだが。
そんなことを思いながら、しっとりとしたナゲットをまた口に放り込む。
懐かしいな、と思いつつ、以前書いたナゲットの文章を読み返してみれば、相当荒れていて笑ってしまった。
あの時に比べれば今はマシなのだろうか。
いや、そんなこともないような気がするが。
自滅のために食べたり飲んだりすることは、多分肉体的には健康ではないのだろう。
では精神的にはどうかと問われると、それもまた健康とは言い難い。
けれど、この一晩の暴挙が、一瞬だけ私を何処かへ逃してくれていることも、また確かなことなのだ。
深く考えなくていい、焦らなくていい。
そんなふうに思う反面で、ずっと泣いている自分がいる。
見て見ぬ振りにも限界があるから、ちょっとここらでその涙に目を向ける。
だってこれは素面じゃ出来ないことだから。
最後のナゲットを食べる。
冷蔵庫にはまだお酒が残っていた。