食べ物と私

食べます。

深夜テンション担々麵

最近は朝に起きられず、夜の方に元気が回るようになった。

今までのライフスタイルとは少し変わるが、それはそれで上手く付き合っていければいいと思う。

 

友人iと電話をしながら作業を続ける。

本当だったら昼間に終えてしまいたかったのだが、体が動かなかったのだから仕方がない。

カタカタとパソコンを打ちつつ、くるる、とお腹が鳴っていることに気がつく。

しかし、集中を切らせたくなくて、というか家に何もなく、パソコンに向かい続けるしかなかった。

 

とはいえ全部作業を終えるには、いささか気力が足りないような気がする。

今日はほどほどにやって終わろうかな、なんて思っていたのに。

 

電話を切り終えた後、何故か歯止めが効かずに結局午後2時まで作業を続けてしまった。

夜中に時々出る馬鹿力には、まだ名前はついていないのだろうか。

 

このまま寝てもいい、というかそうするのが正解なのだろうが、何となく物足りない、惜しいような気持ち。

まだ夜を堪能していたいし、今の私なら何だってできるような気がした。

 

この現象の名前は知っている。深夜テンションだ。

 

そのままサンダルを引っ掛けて、薄く寒い夜の外へと足を運ぶ。

危ないよ、なんて言われるかもしれないけど、そんな現実的なこと、どーだっていいのだ。

とにかくお腹が減っていたし、達成感も相まって私は愉しかったから。

 

深夜のコンビニ。

春の寒い日だったから温かいラーメンが食べたかったが、あいにくそんなものは売っていない。

インスタントはなんだか違う気分だった。

 

ぶらぶらと店内を歩き、ふと冷凍食品のコーナーを見る。

そこで見つけた、汁なし坦々麺。

 

あ、これだ。

直感的にそう思い、ハイボールと共にレジへと向かう。

お疲れ様、祝杯の悪い深夜ご飯である。

 

f:id:zenryoku_shohi:20220419211423j:image

 

お皿を汚すのは正直面倒だったが、こういうのは明日に任せてしまえばいい。

平たくてコシのある麺をずるずると啜る。

付属のスパイスを全部入れたから辛いかと思っていたが、案外そんなこともない。

ちょうど良く痺れた感じ。ハイボールが進む。

ちょっとご機嫌になった。

 

こんな時間にこんなものを食べるなんて、良くないことだ。

でもなんだか、これを食べている間はずっと夜が続くような、この愉しい時が続くような、そんな錯覚に襲われる。

 

お腹が満たされて、体も温かくなって。

疲れた割には随分と幸せな夜だった。

 

凄い勢いで食べ終えてしまい、最後にハイボールもクイと飲み干す。

歯磨きだけ辛うじて終えて、ベッドに横たわった。

 

片付けは明日、いや、今日の私が頑張ってくれるだろう。

ふわふわとした眠気の中、そう思って目を閉じた。