最近は朝に起きられず、夜の方に元気が回るようになった。
今までのライフスタイルとは少し変わるが、それはそれで上手く付き合っていければいいと思う。
友人iと電話をしながら作業を続ける。
本当だったら昼間に終えてしまいたかったのだが、体が動かなかったのだから仕方がない。
カタカタとパソコンを打ちつつ、くるる、とお腹が鳴っていることに気がつく。
しかし、集中を切らせたくなくて、というか家に何もなく、パソコンに向かい続けるしかなかった。
とはいえ全部作業を終えるには、いささか気力が足りないような気がする。
今日はほどほどにやって終わろうかな、なんて思っていたのに。
電話を切り終えた後、何故か歯止めが効かずに結局午後2時まで作業を続けてしまった。
夜中に時々出る馬鹿力には、まだ名前はついていないのだろうか。
このまま寝てもいい、というかそうするのが正解なのだろうが、何となく物足りない、惜しいような気持ち。
まだ夜を堪能していたいし、今の私なら何だってできるような気がした。
この現象の名前は知っている。深夜テンションだ。
そのままサンダルを引っ掛けて、薄く寒い夜の外へと足を運ぶ。
危ないよ、なんて言われるかもしれないけど、そんな現実的なこと、どーだっていいのだ。
とにかくお腹が減っていたし、達成感も相まって私は愉しかったから。
深夜のコンビニ。
春の寒い日だったから温かいラーメンが食べたかったが、あいにくそんなものは売っていない。
インスタントはなんだか違う気分だった。
ぶらぶらと店内を歩き、ふと冷凍食品のコーナーを見る。
そこで見つけた、汁なし坦々麺。
あ、これだ。
直感的にそう思い、ハイボールと共にレジへと向かう。
お疲れ様、祝杯の悪い深夜ご飯である。
お皿を汚すのは正直面倒だったが、こういうのは明日に任せてしまえばいい。
平たくてコシのある麺をずるずると啜る。
付属のスパイスを全部入れたから辛いかと思っていたが、案外そんなこともない。
ちょうど良く痺れた感じ。ハイボールが進む。
ちょっとご機嫌になった。
こんな時間にこんなものを食べるなんて、良くないことだ。
でもなんだか、これを食べている間はずっと夜が続くような、この愉しい時が続くような、そんな錯覚に襲われる。
お腹が満たされて、体も温かくなって。
疲れた割には随分と幸せな夜だった。
凄い勢いで食べ終えてしまい、最後にハイボールもクイと飲み干す。
歯磨きだけ辛うじて終えて、ベッドに横たわった。
片付けは明日、いや、今日の私が頑張ってくれるだろう。
ふわふわとした眠気の中、そう思って目を閉じた。