食べ物と私

食べます。

現実逃避におつまみプレート

晩御飯が分からない。

最近お腹が空いた感覚があまりない。

 

じゃあご飯を食べていないのか、と言われれば見ての通りそうではなくて、ちゃんとしたご飯を1日に1度、あとはざっくばらんに食べている。いわゆるダラダラ食いだ。

 

体重を売りにしていた誰かの日記で、「お腹が空いたから食べるんじゃない。暇だから食べるんだ」と書かれていたのを覚えている。

 

突拍子もない発言かもしれないが、私はなんとなくこの感覚が分かる。

食べるのは楽しいし、楽しいと少しは幸せなのだ。

 

今の暇つぶしはもっぱらスマホで済ませてしまうが、短い動画を見ている時だって思考は動く。

暇だと頭が動いてしまうのだ。

 

だからそこに食べたり、アルコールを入れたりして脳を停止させようとする試みは、ある意味理にかなっているのかなと思う。

 

先日スーパーで買ってきたトマトを切る。

鳥貴族風に縦にスライス、横にマヨネーズも添えてみた。

続いて賞味期限切れの卵二つに砂糖、めんつゆを入れてくるくる焼く。ちょっと歪だがまぁ大丈夫。

最後に鶏肉を焼いて醤油、みりん、酒、砂糖で煮詰めれば、何となくおつまみプレートの完成だ。

 

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ちゃんと横にはトリスのハイボールを添えて。

しっかり私を満たしてくれるご飯だ。

 

冷蔵庫でキンキンに冷やしていたトマトは甘くて美味しい。最近はトマトの当たりが多くて嬉しいと思う。

とりの照り焼きも何だか上手くいった。子どもが好きそうな味付け。卵焼きは安定だ。

 

7%のアルコールを流し込む。

意図していたわけではないが、最近はあまりアルコールに手をつけていなかった。

私は外では酔っぱらわないが、家で1人で飲むとタガが外れるタイプだ。

つまり、頭が働かなくなる。

推し活を進めるためには、夜もきちんと思考しなければならなかった。

 

でもまあ、正直推し活とアルコールも、現実逃避という意味ではとんとんの力であるような気もする。

ただ、今日は推し活をする元気がなかったので、脳を溶かす方を選んだまでである。

 

たった7%で、少し楽しい気分になってくる。

酔ったら気が大きくなって買い物をしてしまうタイプがいるようだが、もしかしたら私はそのタイプなのかもしれない。

 

居酒屋のように少しずつは出てこなくて、一皿にまとめて出してしまうしかないから、宅飲みではすぐにご飯の方を食べ終わってしまう。

 

のこったハイボールの爽やかさを味わいながら一人、脳が死んでも楽しめるコンテンツに身を投じるため、覚束ない頭でスマホを開くのだった。