食べ物と私

食べます。

休み明けのお弁当

今日から色々始まってしまう。

5月は何かと忙しく、すでにスケジュール帳を開いては茫然自失とする状態である。

 

と、そこまで思ったところで脳内のGoogleがかってに「5月 忙しい」で検索をかけてしまう。感覚に覚えがあったのだ。

あー、そうそう、去年の5月も忙しかったっけな。

 

去年と今年、どちらも忙しいが、去年の5月は特に酷かった記憶がある。

毎週毎週爆弾を抱えている感じだった。

当時はあれだけ嫌で嫌でたまらなかったのに、今になって忙しかったことしか思い出せないのは、なんだか滑稽な話である。

 

ところでなぜ私がそんなことを覚えているかというと、去年の6月、私は趣味に走ったのだ。

とどのつまり、めちゃくちゃ書いた。

推しの小説はもちろん、一次創作を一本、あと応募も一本。落ちたけど。

 

あの時の私は凄かった。

多分いけない力が働いていたんだと思う。

寝るなんて二の次に、パソコンに向かっていたと思う。窮鼠猫を噛む、みたいな。

 

色々と本気で頑張るならあの頃のようにもっと必死に取り組まなきゃいけないのかな、と考えたりもする。

けれど、あくまであれは追いやられたから出た力である。

あんなの常にフルスロットルにしたら、肉体よりも先に精神が死ぬ。それだけは困る。

 

そんなこんなでまた曖昧に1日を終えて、薄暗い帰路を行く。

いつもこの曜日は歩いての帰宅なのだ。

自転車より時間はかかるが、その分音楽を聴く時間が長くなるから私は好きだ。

 

色々と忙しい1日だったからお昼ご飯を微妙にしか食べたない。めちゃくちゃお腹が空いた。

ガッツリ食べてしまおうと、コンビニに寄って珍しくお弁当を買う。

 

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めちゃめちゃにガッツリだ。

家に帰って早速一口。

甘辛いタレにタルタルソースのチキン南蛮がとっても美味しい。

味は全然違うけど、チキン南蛮が名物だった大学の食堂を思い出す。

三食そぼろご飯も久しぶりで、懐かしい。

 

食べ終わって、ふとカーテンの外を見る。

今日、ある人が「空を見上げる余裕もないですよね」と言っていた。

迫り来る忙しさに、分かるなぁ、と思いつつ、毎回日が沈んだら窓の外を確認して、月の様子を眺めている同期の女の子2人組を思い出す。

私は彼女達のそういうところが大好きなのだ。

 

習ってちょっと窓を覗くと、今日は細い月。

でも雲ひとつない夜空で、快晴だった。

夏の夜みたいだとぼんやり感じる。

 

食べて体温が上がったのか部屋も熱い。

ちょっと休憩したらビールでも飲んじゃおうかな、と、少し健康的になってそう思うのだった。