寝呆けていた。
世界一頑張った昨日。結局女の子たちが呑みとカラオケに連れて行ってくれて、私は人生で初めてカラオケオールを経験したのだった。
しっかりと目覚めたのは午後八時。寝た時には朝だったのに、もう外は暗い。
スマホで動画を見ながらぼんやりと昨日のことを思い出す。
女の子たちは「忘れちゃえ!」と凄く凄く楽しませてくれたけど、どうしても私はポンコツで、その辺が上手く出来ないでいる。
多分そうじゃないけど、皆の前で全員から責められたような気持ちになった。
偉い人達はただ各々の疑問を彼らの中で話していただけに過ぎないのかもしれない。
でも問い詰められたらバグって訳がわからなくなってしまうのがこの私なのだ。
色んな事を言われて、腹が立ったものもあればもっともだと思うものもあった。
言われた直後は気が動転してそれを選り分けることも出来なかったが、落ち着いた今、ちょっとずつ言葉が染みてくる。痛い。
半端な気持ちでやったわけじゃなかったんだけどな。
なーんてね。
多分ちょっと落ち込んでいるんだと思う。
お腹が空いたので、悪いことをしてやろうと実家から送られてきたカップ焼きそばを取り出す。
初めて食べる種類で、待ち時間は四分。
ちゃんとお湯を切ってからソースとふりかけを分けて投入。
その中に禁断のマヨネーズ。甘やかしは必要だ。
少しあっさり目のソースにマヨネーズのコクが加わる。
いい意味でインスタント感のない、美味しい焼きそばだ。
そういえば傷ついた直後、半ば八つ当たりのようなことをしてしまったと思う。
守ってくれなかったことへの八つ当たり。
人に頼ること、ましてや助けてくれなかったことをなじるのは本当にくだらないと思うのだが、あの時はちょっと策略的にそんな言葉を口から出した。
つくづく自分勝手だなと思う。
自己嫌悪に陥ることくらい分かっていたような気もするのだが。
ため息をつきながら箸を置く。
やはり暗い雲は一人の時を狙って襲ってくる。
内省の時間も人には、特に私みたいな人間には必要なんだろうけど、やっぱりちょっと苦しかったりもする。
なんだか根っから全部だめだと言われた感じ。
どうすればいいか分からなくて、少しだけ途方に暮れてしまう。
そうしてるうちに昨日のことだけじゃなくて、自分の嫌な所まで延々と責めてしまいそうな気配がしたから、またベッドに戻ってしまう。
この感じは多分、少なくともこの一週間くらいは続いてしまうのだろうな。
明日は元気があったらどこかにいこうか。
そう考えた矢先、窓の外の雨音を聴いて憂鬱になるのだった。