食べ物と私

食べます。

戦闘?かき氷

今日も今日とて、妹が行きたがっているかき氷屋さんについて行く。

どうやら隣の駅にあるものらしい、が電車に乗ったところで向かおうとしていたところが閉業していると知る。

 

こう言う時に冷静になれるかならないかで人の大きさみたいなものが決まってくるような気がする。

行きたいって言ったんだからちゃんと調べろよ!と思ったけど、それがどれくらい態度に出ていたかは分からない。

 

急遽引き返して、同じ店のの違う店舗へ行く。

家からは割と近かったが、私の全然知らない場所だった。

妹が来なかったらここも知らないままだったのかと思うと、まあ来て良かったのかもしれない。

 

整理券を取って並ぶ。

メールで順番の知らせが来るため、別に他の場所に行っても良かったらしいが、特にすることもないので大人しく並んでおく。

 

ガラス張りの店内。

開店して数十分だと言うのにもう中の人は一杯で、私達の整理番号は十三番だった。

 

吹き抜けのショッピングモールだからあまり冷房が効いていない。

暑さの中、思ったより早めに私達の番が来る。

 

頼んだのはほうじ茶のかき氷。

小さなお皿にこんもりもられた姿が可愛い。

 

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崩さないように中心へ向かって氷を回収しながらスプーンで掬う。

甘さ控えめな、ほうじ茶を存分に感じられる味だ。

パクパクと食べ進めてみれば、中からはごろっとした小豆と、何かしらクリームのようなもの。

 

小豆はあまり得意ではないので、さっさと食べ進めてしまう。

ふわふわな氷。これならあっという間に無くなってしまってちょっとはしたないかな、なんて、思っていた。

 

しかし、かき氷の底力はこれからだった。

 

量はそこまで問題ない。ただ、めちゃくちゃに寒い。

お店が温かいお茶を用意してくれていたので、遠慮なく頂く。

これがめちゃくちゃにありがたい。

そもそも朝一番、何も食べてない胃に氷を投げ込んでいるのだ。

冷静に考えて身体が悲鳴を上げないわけがなかった。

 

結局、残り半分を凍えながらほぼ完食。

妹と共に震えながら外へ出た。

 

昼下がり、太陽は出ていなくて、生暖かい空気が私たちを包む。

何だか必死に泳いだ海とかプールを思い出す気持ちだ。心臓が冷たい。

 

同じ気持ちだったのだろう、歩きながら、コンビニでもう始まっていた中華まんを買う。

温かなひと口が胃に落ちて行く感覚。

正直、ここ最近で一番美味しい食べ物だったかもしれない。

 

真夏の昼下がり、中華まんを半分こしながり歩く道。

こんな暑さの中、私達は中華まんの最も美味しい食べ方を発見したのだった。