食べ物と私

食べます。

お祭り気分のハンバーガー

いつかも言ったかもしれないがハンバーガーはトマトやレタスがふんだんに挟まっている方が美味しいと思う。

 

そろそろ妹の帰る日が近づいてきた。

実家じゃ出来ないことを端から端まで満喫している妹。ウーバーイーツもそのうちの一つである。

前は王将を頼んだが、当然の雷雨に見舞われた今回も何か食べ物を頼みたいとのこと。

 

…というより今回は私がウーバーイーツを頼みたかった。

妹が来て金銭感覚のタガが外れているのは私も同じなのだ。

どうせなら普段やれるけどやらないことを、ちょっと手の届かない食べ物を食べてしまいたい。

 

と言うわけで、頼んだのはファーストキッチン

実は妹、こっちに来てこれを食べるのは二度目である。

どうやら前回食べてから心底気に入ったらしい。

 

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妹が頼んだのはハラペーニョ味。私は王道のウェンディーズバーガーだ。

 

大口を開けてかぶりつけば、ぎゅっと濃縮された肉の味と、シャキシャキ新鮮なレタス、そして酸味の効いたトマトの味が口いっぱいに広がる。

ソースに何が使われているかは分からないが、ともかく美味しい。

箱で買ったポテトもろとも、お互い無言で食べ進めてしまう。

ジャンクフードにふさわしい食いっぷりである。

 

実家に帰ればファーストキッチンなんてないから、と、羨ましげに妹はポテトを貪り食っていた。

 

そんな妹は来年から東京に行く。

東京に行けばファーストキッチンなんてゴロゴロあるだろうし、ウーバーイーツもここより豊富だし、もっともっと知らないことが待っているんだろうなと思う。

次に会う時、妹の価値観は色々と変わっていそうだ。

こんなに色々なことを新鮮に思ってくれるのも今だけなのかと思うと、何だか不思議な気持ちだった。

 

一度食べると拍車がかかるのは、あれはなぜなんだろう。

 

結構重みのあるハンバーガーであるにもかかわらず、ペロリと平らげてしまった私達。

妹は明日の朝ごはん用にと買ったランチパックに手を伸ばしてしまう始末だ。

明日は用事があるからと控えようとしていたお酒だって進んでしまう。

 

ちょっと地に足のつかないような感覚。

そろそろ戻らなければいけない時期なことは知ってるけど、まだ、もうちょっと浸かっていたい。

色々なことを考えると本当に気が重くなるのだ。

 

とはいえ、この私達だけのお祭り騒ぎの中でも、私はちゃんとやるべきことをやっている。

もうそれでいいのかな、なんて。

 

満たされたお腹と、まだ溶けきっていない脳を交互に確認する。

まだもう少し、このままで。